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3代目、祖父は「井戸塀」【第100代首相岸田文雄物語】<1>ついに頂点

2021/10/4 22:44

首相指名選挙の投票後、衆院本会議場で塩崎(左)と言葉を交わす岸田(撮影・浜岡学)

 首相就任の朝はいつもより早く目が覚めた。4日午前6時。「おはよう。きょうは軽めにしてくれないか」。岸田文雄(64)は、妻裕子(57)が用意したフルーツの盛り合わせを口に運びながら新聞各紙に目を通す。「いよいよだね」と心境を尋ねる裕子に、普段と変わらない穏やかな笑みを返した。

 初秋の爽やかな空気に包まれた東京・赤坂の衆院議員宿舎。車寄せに集まった報道陣から「きょうも青ですね」と声が掛かる。ネクタイは自民党総裁選の告示日と同じく勝負カラー。黒いミニバンに乗り込むと窓を開け軽く右手を上げた。

 支援者との会合や自民党本部での打ち合わせを経て午後1時前、衆院本会議場に姿を見せた。右隣の席は、1993年の衆院当選同期で元官房長官の塩崎恭久。広島1区、愛媛1区と海を挟んで選挙区も近いことから親交は深い。「いい政治をしてくれよ、俺との約束だぞ」。今期限りで政界から身を引く塩崎の激励にうなずく。

 ▽丁寧で寛容な
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