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深刻化する「ひきこもり」 本人のつらさ、まず理解せねば 山口大大学院教授・山根俊恵さん【歩く・聞く・考える】

2021/10/12 22:32

山根俊恵さん

 ひきこもり当事者の聞き取りをまとめた民間団体の「白書」が刊行された。個別事情はさまざまで、80代の親が50代の子を抱えて精神的、経済的に行き詰まる「8050問題」の深刻化もうかがえる。国は窓口相談の強化などに乗り出してはいるが対応はまだ手探り状態が続く。宇部市のNPO法人代表として長年支援に取り組んでいる山口大大学院の山根俊恵教授(59)=精神看護学=に現状と課題を聞いた。(論説委員・吉村時彦)

 ―ひきこもりを、国は「仕事や学校に行かず、家族以外との交流をほとんどせずに6カ月以上続けて自宅にとどまり続けている状態」としています。

 さまざまな要因で人と関わっていない現象の概念です。暗い部屋で一日中ゲームをしているイメージがありますが、コンビニには気軽に出かける人もいます。はっきりした線引きが難しいのが実情です。

 ―内閣府の調査では40〜64歳の中高年層が推計61万人と若年層を上回っていますね。

 中高年の数が急に増えたわけではありません。支える仕組みが不十分なまま放置されてきた結果、親も子も年を取り、孤立してしまったのです。親が高齢になり介護職員が訪れて初めて実態が明らかになるケースも目立ちます。親が死んでも社会にSOSを出せない子もいます。

【関連記事】「私が死んだ後、息子はどうやって生きていくのだろう」


 ―何が起きているのですか。
(ここまで 572文字/記事全文 1857文字)

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