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「やくざで生きていける時代じゃない」 暴力団元幹部、捜査・襲撃・裏切り…おびえる日々と決別

2021/10/17 23:31

 「もう、やくざで生きていける時代じゃない。頑張って組の跡目を継いだところでリスクばかり」。中国地方で活動する指定暴力団の幹部だった50代男性が中国新聞の取材に応じた。約10年前に組を離れ、「堅気の仕事」を続けてきた。暴力団を包囲する規制が強まり、8月には市民襲撃4事件で殺人罪などに問われた特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)トップへの死刑判決が言い渡された。「一人でも多く、まっとうな道へ」。男性は現役の組員へ語り掛ける。

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 男性が組員になったのは20歳ごろ。知人から就職先があると紹介され、訪れたのが組事務所だった。「小遣いをもらって優しくされ、逃げるのも男として恥ずかしいと続けるうちに人間関係ができた」

 1992年の暴力団対策法(暴対法)施行後も、しばらくは賭博やマージャン店経営などで毎月数百万円を手にした。その頃は一般客も多く抱えていた。1日で700万円を稼いだこともある。30代で自分の組を持った。

 しかし、暴対法が社会に浸透するにつれ、それまでの資金源は次々と断たれた。同時に組織への出費がかさんでいく。月の上納金10万円に加え、組織の紋章のシールを貼った割高な焼酎や日用雑貨、興行チケットなどを購入させられた。出費は多い年で400万円にまで膨れた。

 ▽服役3回計10年
(ここまで 619文字/記事全文 1171文字)

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