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毛利元就は「リスク管理の人」自筆書状が物語る 安芸高田で没後450年展23日から

2021/10/20 21:39
国重要文化財の毛利隆元宛ての元就自筆書状=毛利博物館蔵(安芸高田市教委提供)

国重要文化財の毛利隆元宛ての元就自筆書状=毛利博物館蔵(安芸高田市教委提供)

 安芸高田市吉田町を本拠地とした戦国武将毛利元就(1497〜1571年)の没後450年の記念特別展が23日、市歴史民俗博物館(同町吉田)で始まる。市教委の主催で「名将」の横顔に焦点を当て、自筆の書状や生前の肖像画など国重要文化財を含む55点を展示する。12月5日まで。初日は専門家の展示解説もある。

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 長男隆元に宛てた国重要文化財の自筆書状は、家臣への書状の文案を指示した内容で、隆元はこの文案に沿って書状を送ったという。没年に三男小早川隆景に宛てた署名の判「花押(かおう)」がある最後の現存書状も紹介する。

 市教委によると、元就の自筆の書状は264点が現存。秋本哲治学芸員は「元就は非常に細やかな性格だった。多くの書状を記していることから常に危機感が強く、しっかりとリスク管理をした人物であったと分かる」とする。

 元就の肖像画も見どころで、生前の1562年に隆元が描かせた元就像など5点を展示。晩年にかけての顔の変化がうかがえる。毛利輝元が厳島神社に奉納した元就の「太刀 銘 一」(刀長72センチ)も拵(こしらえ)付きで同博物館では初めての公開となる。このほか吉川家に伝わる元就からのお守りや遺品の頭巾など、多彩な資料がある。

 23日は午前9時10分からと同10時半から県立広島大の秋山伸隆名誉教授の展示解説がある。特別展は午前9時〜午後5時。入館料は大人500円、小中学生250円。秋本学芸員は「貴重な資料も多い。元就の人物像に思いを巡らせて」と呼び掛ける。月曜と11月4、24日休館。同博物館Tel0826(42)0070。(胡子洋)

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  • 毛利元就像=下関市立歴史博物館蔵(安芸高田市教委提供)

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