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ワクチン1回目モデルナ・2回目ファイザーの交差接種枠 12〜29歳男性向けに広島市

2021/10/20 21:32

 広島市は新型コロナウイルスワクチンを巡り、1回目に米モデルナ製を打った10、20代の男性が希望すれば、2回目を米ファイザー製に振り替えられるよう接種枠を設けた。モデルナを打った若年男性は心筋炎などを発症する割合が比較的高いと分かり、国が振り替えを認めたため。異なる種類のワクチンを使う「交差接種」を、例外的に実施することとなる。

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 集団接種会場2カ所に計1782回分を追加した。NTTクレドホール(中区)では11月7〜9日、1日当たり210人に対応。日本通運広島支店西広島倉庫(西区)では10月30日〜11月14日の土日曜に限り、各192人を受け入れる。

 対象は2回目の接種時点で12〜29歳の男性。国の指針により、1回目から27日以上の間隔を空ける必要がある。ファイザーの2回目接種ができる他の会場も、空きがあれば利用できる。市は「希望者が多ければ拡充も検討する。不安に思う方に対応したい」とする。

 厚生労働省の3日時点の集計では、モデルナを打った国内の10、20代の男性で心筋炎や心膜炎が疑われる症状が報告される頻度は、100万人当たり25・65〜28・83人。ファイザーは3・69〜9・62人だった。

 海外では副反応を理由に若年男性のモデルナ接種を見合わせる動きもある。ただ日本循環器学会などによると、新型コロナに感染しても心筋炎になる場合があり、その頻度はワクチン接種による発症よりはるかに高い。またワクチン接種後の心筋炎は軽症の場合が多く、厚労省は「接種のメリットは副反応などのデメリットより大きい」とする。

 厚労省は1、2回目に同じワクチンを打つ原則は変えていないが、広島大大学院の坂口剛正教授(ウイルス学)は「交差接種を日本より早く認めている国もあるが、安全面の問題は報告されていない。有効性も確認されている」と話す。

 広島県によると、広島市以外の市町も振り替えの希望に対応しているという。(田中美千子) 

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