地域ニュース

福山市水呑の区画整理、30年の曲折経て完了へ 70.3haの広大な田園変貌

2021/10/22 9:51
土地区画整理事業により道路や公園が整備された福山市水呑町の一帯(撮影・井上貴博)

土地区画整理事業により道路や公園が整備された福山市水呑町の一帯(撮影・井上貴博)

 福山市が同市水呑町の70・3ヘクタールで進めてきた水呑三新田土地区画整理事業は道路や公園など全ての施設整備が終わり、一部の事務手続きを残すのみとなった。農地整理と市街地開発のため1991年に計画決定されて30年。一時は土地活用が宙に浮くなど曲折したが、総額137億円の大事業は広大な田園地帯を商業施設などを含む郊外の住宅地へと変貌させた。

 事業の対象は芦田川大橋西詰めのエリア。92年に着工し、昨年11月に道路や公園などのハード整備が終わった。9月の市議会定例会で住所変更や市道の認定案が可決され、来年度の換地処分で事業は事実上完了する。

 芦田川西側を走る県道福山鞆線の渋滞緩和を目指し、元は7割ほどが水田だった土地に都市計画道路5本を含む道路80本を通した。公園や排水ポンプ場も設置した。2003年の芦田川大橋の開通も相まって、商業施設や飲食店の進出が相次いだ。

 子育て世代の転入も増え、水呑町の人口は91年の約1・3倍の1万1522人(今年3月末時点)、世帯数は約1・7倍になった。水呑学区自治会連合会の小森弘敏会長(67)は「保育所や医療機関も集まり、利便性の高い生活圏ができた」と受け止める。
(ここまで 501文字/記事全文 901文字)

会員限定の記事です
  • 無料登録して続きを読む
  • ログインする
  • キャンペーン

この記事の写真

  • 無料登録して写真を拡大
  • ログインする
  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧

  • トロッコの旅へ 島根県邑南で23日から

     島根県邑南町のNPO法人江の川鉄道は23日から、同町の旧JR三江線宇都井駅を発着する観光トロッコを走らせる。広島県境の江の川に架かる第3江川橋梁(きょうりょう)=243メートル=を初めて渡る。

  • いこーれに手応えや反響 府中市長と天満屋ストア社長対談

     府中市の小野申人市長と天満屋ストア(岡山市北区)の野口重明社長が21日、府中市府川町の府中天満屋2階にある市の多目的スペース「i―coreFUCHU(いこーれ ふちゅう)」で対談した。7月のオープン...

  • 広島大が新コンソーシアム 企業や大学・自治体をつないで活性化

     広島大は22日、広島県内外の企業や大学、自治体などをつなぎ、企業の課題解決や人材育成に取り組むコンソーシアムを設立したと発表した。米国発のチャットツール「スラック」を導入し、会費制で企業の求める技術...

  • 福山の企業32社で職場体験 近大付の中3生

     近畿大付属広島中福山校(福山市佐波町)の3年生約160人が21日、福山市内の事業所を訪れ、職業体験をした。地元企業への関心を高めてもらうため、福山商工会議所が市、就職情報会社マイナビ(東京)と連携し...

  • 広島県HPで洪水リスクマップ公開 中小河川も網羅

     広島県は、「千年に1度」の雨が降った場合に、管理する436の中小河川で生じる洪水の浸水想定区域図を初めて作った。大規模河川に限った従来の想定と比べて、浸水面積は1・5倍に広がり、区域内人口は13%増...