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原爆ドーム「被爆の証人」の歩み新資料 原爆資料館で展示

2021/10/21 23:31
資料展の準備をする原爆資料館の担当者。被爆4年後に撮影された原爆ドームのカラー写真(左下)などを紹介する

資料展の準備をする原爆資料館の担当者。被爆4年後に撮影された原爆ドームのカラー写真(左下)などを紹介する

 原爆ドーム(広島市中区)の世界遺産登録から12月で25年となるのに合わせ、原爆資料館(同)で22日、資料展「原爆ドームの軌跡」が始まる。被爆4年後のカラー写真など新たに確認された資料を紹介。被爆から世界遺産登録までの歩みを伝える。

【特集】原爆ドームはなぜ残ったか…数奇な歩み<動画>

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 資料展は東館の地下1階で開かれ、被爆前の広島県産業奨励館の時代から近年に至るドームの写真を中心に資料45点を9枚のパネルで紹介。米国のユタ大図書館に残っているのが新たに分かった1949年撮影のドームのカラー写真2枚も並ぶ。ドーム周辺の川辺に立つ集会所や喫茶店も見て取れ、復興へと歩む街の姿が伝わる。

 ドームがある平和記念公園の整備に向けて、市が49年に実施した設計コンペの募集要項の画像も展示する。表紙にドームの絵が大きく描かれ、市が保存に意欲的だったことがうかがえる。要項はこれまで所在不明だったが、コンペに応募した建築家の故佐藤重夫氏の遺品から見つかり、資料館が遺族から画像の提供を受けた。

 ほかに、ドーム保存の機運を高めた被爆者の故楮山(かじやま)ヒロ子さんの日記や、67年に始まる第1回保存工事、世界遺産登録を目指す市民の署名活動などを写真や説明文で伝える。資料館学芸課は「新たに確認されたカラー写真などは復興期の状況がよく分かる。市民の後押しがあって『被爆の証人』として保存、世界遺産登録されていく歩みを知ってほしい」とする。来年3月末まで。無料。(水川恭輔)

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