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サヘルさん、廿日市のバラ園へ 核廃絶願い名付けられた「アイキャン」の育種家田頭さんと平和語る

2021/11/2 21:05
鮮やかに咲くアイキャンを前に田頭さん(中)との対面を喜ぶサヘルさん(左)と川崎さん

鮮やかに咲くアイキャンを前に田頭さん(中)との対面を喜ぶサヘルさん(左)と川崎さん

 核兵器廃絶を願って名付けられたバラ「アイキャン(ICAN)」を育てている俳優のサヘル・ローズさん(36)=東京都=が2日、広島バラ園(廿日市市友田)を訪れ、この品種を作出したバラ育種家で被爆者の田頭数蔵さん(92)と面会した。念願の初対面を果たし、平和への思いを語り合った。

 田頭さんがサヘルさんを笑顔で迎え、温室を案内した。バラを育て始めた理由をサヘルさんから聞かれ「原爆で弟を失った翌年、近所の人がバラの苗をくれた。焼け跡に咲く美しさに取りつかれていった」と説明。「花をめでる心が争いをなくす」と力を込めた。

 鮮やかなピンクの花が咲く畑も見学した。サヘルさんは「花を見て、穏やかな気持ちになることが平和につながる。田頭さんのメッセージをみんなに伝えます」と語り掛けた。

 イラン出身のサヘルさんは、8歳で養母のフローラさんと来日。現在、庭で140種類のバラを育てている。田頭さんが核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のノーベル平和賞受賞に感動して名付けたバラを、昨年春にICANの川崎哲(あきら)国際運営委員(52)を通して1鉢譲り受けた。

 サヘルさんは、広島市などが主催する平和文化月間の講演会で広島入りしたのを機に、川崎さんと広島バラ園を訪ねた。(湯浅梨奈)

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