地域ニュース

104歳アスリート砲丸投げ 聖火リレー中止にも衰えぬ情熱

2021/11/4 22:27
中国マスターズ陸上選手権の砲丸投げに出場した冨久さん=手前(10月23日)

中国マスターズ陸上選手権の砲丸投げに出場した冨久さん=手前(10月23日)

 104歳で現役アスリートの冨久正二さん(三次市南畑敷町)が、三次市東酒屋町のみよし運動公園陸上競技場で10月にあった中国マスターズ陸上競技選手権の男子100歳以上の部の砲丸投げに挑んだ。参加を予定していた東京五輪の聖火リレーの中止もあったが、競技を続ける冨久さんは「元気なうちは陸上を続けたい」と意欲を示している。

【関連】哲代おばあちゃん 101歳ありがとうの人生

【関連】「ぼけますから、よろしくお願いします。」の監督信友直子さんエッセー 認知症からの贈り物

 冨久さんが出場してきた大会は新型コロナウイルス禍で昨年から中止になっており、2年ぶりの大会出場。3回投げ、記録は1メートル00だった。重さ3キロの砲丸を懸命に投じたが「助走がうまくできず、押し出す力が足りなかった」と悔しがった。

 97歳で陸上を始め、2017年には60メートルを16秒98で走り、100歳以上の日本新記録を出した。19年以降は短距離と並行して続けてきた砲丸投げに専念。98歳で記録した2メートル80の自己ベスト更新を目標に掲げ、鍛錬を積んできた。

 ランナーに選ばれていた5月の聖火リレーは、本番1週間前に開催中止が決定。広島県からは広島市中区の平和記念公園であったトーチキスへの参加を打診されたが、感染リスクを考慮し辞退した。競技仲間と練習を重ねた冨久さんは「務めを果たしたいという思いで必死にやってきたので非常に残念だった」と振り返る。

 ただ、陸上への情熱は失わなかった。5月以降も週に1度は同競技場で砲丸投げの練習や身体のケアに努めてきた。大会終了後は、体を休めながら自宅で競技用の砲丸を手にフォーム改善などに取り組んでいる。

 三次市十日市東で整体院を経営し、冨久さんを陸上へ導いた貞末啓視(ひろみ)さん(71)は「よくここまでやってくれている。けがに注意して頑張ってほしい」とエールを送る。戦争や被爆を経験してきた冨久さんは「私の生涯は恵まれている。新記録を出して皆さんに喜んでもらえるよう練習していく」と話している。(千葉教生) 

#東京五輪・パラ

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日のニュースの記事
一覧