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島根・大田高に著名作家の文章 江戸川乱歩・志賀直哉・山崎豊子ら37人

2021/11/12 22:51
江戸川乱歩から送られてきた文章

江戸川乱歩から送られてきた文章

 大田市の大田高の図書館に、江戸川乱歩や志賀直哉ら著名な作家たち計37人から送られた文章の現物が残っていたことが分かった。1961年の創立40周年記念での企画展に向けて当時の生徒たちの依頼を受け、多くは本人の直筆で「好きな言葉」などを原稿用紙や便箋に記している。専門家は「研究者の間でも知られていない資料で、作家の研究の進展につながる可能性がある」と評価する。

【一覧】大田高に文章が残る作家たち

 文章は1枚程度の簡潔なもので、大半が封筒とともに書庫の木箱に保管されていた。消印は61〜71年。同校によると、創立40周年の文化祭で図書部が企画した「現代作家筆蹟(ひっせき)展」で公開したとみられる。記録がなく、人選の基準や具体的に何を頼んだかは分かっていない。

 明治時代から現代までの小説や詩に詳しい島根大法文学部の武田信明教授(日本近代文学)によると、著名な作家たちが同じ時期に書いた文章がまとまって見つかるのは珍しいという。

 江戸川乱歩は「空想的経験こそは 現實の経験に比べて さらに一層リアルである」と記した。武田教授は乱歩は色紙などに「うつし世は夢、夜の夢こそまこと」と記すのを好んだが、高校生に分かりやすいより直接的な表現を選んだ形跡がうかがえると指摘する。

 ▽志賀直哉、山崎豊子の文章も…
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