中国新聞U35

ネットの闇…若者からSOS 広島出身人気ユーチューバーのコレコレさんに聞く

中国新聞U352021/11/21 20:13
常にマスク姿のコレコレさん。写真は「告発」から

常にマスク姿のコレコレさん。写真は「告発」から

 ▽性被害やいじめ深刻/複雑化する人間関係

 人気のユーチューバーの中に「ネット界の文春砲」と呼ばれる人がいます。広島市出身のコレコレさん(32)。視聴者から寄せられた著名人のスキャンダルやネットの闇をネタに生配信し、チャンネル登録者は150万人以上。10月、初の著書「告発」(宝島社)を出版しました。ネットの闇に接して感じることや、広島への愛着について語ってもらいました。(ラン暁雨)

 ―投稿動画の再生回数は軒並み100万回超えですね。若者を中心に悩み相談が持ち込まれていますが、どんなものが多いですか。

 性被害やネットいじめ、人間関係のトラブルなど、結構深刻ですよ。若い子のリアルな声を聞いていると、ネット上で想像以上に危険にさらされていることに気付きます。

 「付き合っているつもりが体だけの関係だった」「避妊せずに性行為をされた」という相談は多い。しかも未成年。相手はネット上の有名人だったり、一般人だったり。普通なら泣き寝入りするケースです。最近では、有名ユーチューバーの児童ポルノ事件が話題になりました。

 なぜ身近な人じゃなく第三者に相談するのかと思うかもしれないけど、親しい間柄だからこそ言いにくい面があって。今の若い子ってSNS(会員制交流サイト)でも複数のアカウントを持ち、本音と建前を使い分けます。友達には本当の自分をさらけ出せないし、親世代はネットをよく知らない。いざというときに相談できる人がいないのでしょう。

 ―悩み事はどのようにコレコレさんの元に届くのでしょうか。

 ツイッターのダイレクトメッセージだったり、コレリス(コレコレさんのリスナー)からの情報提供だったり。毎日200件以上寄せられます。配信では被害者と加害者に電話で参加してもらい、詳しい事情を直接聞くこともあります。そして僕と他のコレリスたちで解決策を考える。いろんな案が瞬時に集まって、面白いように解決しますよ。

 若い子たちは、デジタル慣れはしていても人間として成熟しているわけではありません。SNS上の見ず知らずの相手を簡単に信用しちゃうし。いじめ問題もより陰湿に、外側から見えづらくなっている。ネットの陰で、昔とは比べられないほど複雑な人間関係が生まれています。

 ―著書に具体的な事例をたくさん紹介していますね。こうした配信に目覚めたのはなぜですか?

 広島市内の中高一貫の男子校に通っていて、学年トップの成績を取ったご褒美にパソコンを買ってもらったんですよ。親が教育熱心で、僕、小さい頃は勉強ばかりしてて。小学校ではいじめられっ子で、環境を変えたくて受験しました。

 男だらけの中で友達もつくる気にならず、ネットにのめり込みました。16歳の時、マイクを通した声を配信できるサイトの存在を知ったのがライブ配信の始まりです。ほぼ毎晩、配信するうち、サイトで一番人気になりました。

 でも成績は急降下。なんとか地元の大学に合格したけど、特に将来の展望もなく、公務員目指してました。理由? リストラがなくて安定してるからです。

 20歳のころ、動画サイト「ニコニコ動画」に生配信できるサービスが登場して、開始2カ月で登録者数1位になりました。今も配信は1日2〜4時間やっているし、友人がいなくてもネットがあれば全く困らない。公務員にならなくてよかったです。

 ―上京しても地元愛があるそうですね。広島に帰省することはありますか。

 今年は企画の撮影で1度帰ったくらいです。コロナ禍だし、友達もいないんで。でも広島は住みやすくて食べ物もおいしいし、いい街だと思う。愛着はあります。この前、ふと思い付いて広島駅前の物件をチェックしたんですよ。そのうち東京と広島の2拠点生活もありかもしれませんね。

 ◇

 コレコレさんの詳しいインタビューは、投稿サイトnote「中国新聞U35」で。

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