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「面会制限」で国を提訴 広島、死刑囚の男 再審請求

2015/3/6 19:40

 強盗殺人などの罪で2007年に死刑が確定した男(62)が、広島高裁の差し戻し審判決に事実誤認があるとして同高裁に再審請求していたことが分かった。また死刑囚と広島弁護士会の弁護士2人は5日、再審請求の打ち合わせで、医師を同行させて接見した際、広島拘置所が立会人なしでの接見(秘密面会)を認めなかったのは違法として、国に計330万円の損害賠償を求めて広島地裁に提訴した。

 確定判決などによると、死刑囚は1973年に宇部市内での強盗殺人事件で無期懲役が確定。仮釈放中の92年、知人の男と共謀して知人女性=当時(87)=を福山市内で絞殺して預金通帳を奪った。一、二審とも無期懲役だったが、最高裁は99年に二審判決を破棄。広島高裁に審理を差し戻し、同高裁は04年に死刑を言い渡した。

 弁護人によると、14年2月に再審を請求し、新証拠を提出した。内容は明らかにしていないが、犯行時は心神喪失状態だったとして無罪を主張する方針だ。

 一方、接見をめぐる訴訟の訴状によると、弁護人2人は14年10月、証拠とする精神鑑定のために精神科医を同行させて秘密面会での接見を申請したが、広島拘置所は「医師の同席中は職員が立ち会い、面会時間は1時間に限る」などと回答。同年11月に制限された面会を強いられたとしている。

 再審請求のための秘密面会をめぐっては13年の最高裁判決で「秘密面会を許さない刑事施設長の措置は特段の事情がない限り違法」とされる。原告側は「精神科医は弁護士の補助者。証拠収集を妨害された」。同拘置所は「訴状が届いておらずコメントを控える」としている。


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