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斉藤鉄夫国交相の集会出席者に「旅費」 衆院選で広島の運送関連団体

2021/11/24 23:55

官邸で報道陣の質問に答える斉藤国交相(撮影・浜岡学)

 10月31日投開票の衆院選広島3区で当選した斉藤鉄夫国土交通相が選挙期間中の22日に広島市南区で開いた個人演説会で、出席した広島県トラック協会(東区)の関連団体の複数の会員に対し、この関連団体が旅費名目で金を払っていたことが24日、協会への取材で分かった。運送会社などでつくる協会は、運輸行政を所管する国土交通省とのつながりが深い。斉藤氏側の関与は、協会、斉藤氏の双方が否定している。

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 複数の関係者によると、個人演説会は「総決起大会」としてホテルグランヴィア広島であり、報道各社には非公開だった。斉藤氏の陣営は企業や業界団体の関係者に出席案内を出しており、県トラック協会が含まれていた。

 協会によると、関連団体で任意組織の「広ト協政策研究会」が出席した会員に対して、研究会の規約に沿って旅費を払ったという。金額や対象人数は明らかにしていない。

 公選法は、投票を依頼するなど候補者を当選させる目的で、有権者や運動員に金銭を提供する行為を禁じている。協会の森井茂人専務理事は中国新聞の取材に「選挙活動として支払ったのではなく、対応は適切だ。支払いについて、斉藤氏の事務所からの依頼は全くなかった」と話した。

 広島3区は、2019年の参院選広島選挙区を巡る大規模買収事件で有罪判決が確定した元法相の河井克行・元自民党衆院議員と、妻の案里・元自民党参院議員の地盤だった。「政治とカネ」の震源地で自民党への逆風が強いとして、公明党が比例代表中国ブロック現職だった斉藤氏の擁立を20年11月に決定。自民党県連が反発したが、両党本部間の調整で斉藤氏が「与党代表」となっていた。

 斉藤氏は衆院選でクリーンな政治を訴え、立憲民主党の候補者たち5人を破った。この日、首相官邸での公務後に報道各社の取材に応じ「私の個人演説会に関係して旅費が支払われていたとしたら、大変遺憾だ。一切、私の知らないところで起こった。団体に説明をお願いしたい」と述べた。

 政治資金に詳しい岩井奉信・元日本大教授(政治学)は「選挙運動は全て無償でやるのが原則だ。ただ団体が、自ら動員した会員に対して独自に旅費を払っただけなのであれば、公選法上の問題はないのではないか」と話している。

 トラック協会を巡っては、衆院選期間中に岸田文雄首相(広島1区)が茨城県内の自民党候補者の応援演説に訪れた際、茨城県トラック協会の関連団体が会員に日当5千円を払ったことが明らかになっている。


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