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自殺した広島地検の検事遺族、公務災害申請 上司のパワハラや長時間労働訴え

2021/11/29 18:34

自殺した男性が知人に送ったLINE(ライン)のメッセージ(遺族提供、画像の一部を修整しています)

 広島地検の検事男性=当時(29)=が2019年12月に自殺したのは上司のパワハラや恒常的な長時間労働などが原因として、遺族が29日、公務員の労災に当たる公務災害認定を地検に申請した。男性の元同僚で遺族代理人の橋詰悠佑弁護士(第一東京弁護士会)が同日、広島市中区で記者会見し、明らかにした。

 橋詰弁護士は当時、男性と同じ地検公判部の検事で昨年7月に退官した。橋詰弁護士によると、男性は19年12月10日、広島市内の自宅マンションで亡くなっているのが見つかった。自宅には「もうたえられません」などと書かれたメモが残されていた。

 同月2日には、上司に大声で叱責(しっせき)されたとして橋詰弁護士に相談。男性は「上司が机をたたきながら『司法修習生以下だ』と罵倒した」と打ち明けたという。知人にはLINE(ライン)で「(検察官に)なったの間違ったかな。ダメだ」などとメッセージを送っていた。

 また男性は月平均80時間以上、長い月では100時間超の時間外労働をしていたという。

 検察庁側は自殺について内部調査した結果、「原因は分からない」と結論付け、遺族に報告した。遺族は「死の原因を明確にし、同じような悲しい出来事が起こらないよう執務環境が改善されることを願っている」とのコメントを出した。地検の河原将一次席検事は「ご遺族からの申し出を受け、真摯(しんし)に対応したい」とした。

 橋詰弁護士は在職中の検事の死亡事案は全国で複数起きているとし「再発防止策が十分に取られているか非常に疑問だ」と指摘した。(藤田龍治)


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