トピックス

不明者捜索・救助に全力 県警・陸自など3400人、断水や停電続く

2014/8/21 13:48

土砂が流れ込み壊れた民家周辺で行方不明者を捜す自衛隊員たち=21日午前6時50分、広島市安佐南区八木3丁目(撮影・山崎亮)

 記録的な集中豪雨で土石流や土砂災害が相次いだ広島市安佐南区、安佐北区では、一夜明けた21日も警察や自衛隊、消防による行方不明者の捜索や救助活動が続いた。広島県警の発表では午前11時半現在、これまでに39人が死亡、7人が行方不明になっている。

 県警は、広域緊急援助隊など県外の応援部隊を含めて計約1700人、消防は約1200人、陸上自衛隊は約520人態勢で捜索を継続。一部は前日から徹夜で捜索に当たった。複数の行方不明者が出ている安佐南区緑井、八木地区を中心に救助活動。八木3丁目の現場では、チェーンソーで流木を切断、撤去したり、家屋に流れ込んだ土砂をかき出したりしながら懸命な捜索が続いた。

 広島市は午前8時半から、市役所で3回目の市災害対策本部本部員会議を、国、県との初の合同会議の形で開いた。市は地域防災計画に基づき、全54項目の被災者支援策の早い実施方針を報告。内閣府の担当者は「人命において大きな意味を持つ一日。明るいうち、雨が降らないうちに総動員で最大限の対応を」と強調した。

 市災害対策本部によると、大量の土砂が流れ込むなどした影響で、20日には踏み込めなかった地区についても21日早朝までに消防などが現場に入った。住民の安否確認など情報収集を急いでいる。

 家屋被害や生活インフラへの影響も出ている。市によると、午前6時現在、安佐南、安佐北の両区内で全壊8戸▽半壊12戸▽一部損壊25戸▽床上浸水34戸▽床下浸水88戸。断水は計1230世帯(安佐南区390世帯、安佐北区834世帯、西区6世帯)に上る。中国電力によると、停電は午前8時現在、計約970戸(安佐南区650戸、安佐北区320戸)。

 交通機関の乱れも続いている。JR可部線は緑井―可部間で、芸備線も三次―広島間で始発から運転を見合わせている。


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

広島土砂災害の最新記事
一覧

  • 3市6小学校区の基礎調査公表 土砂災害防止法で広島県 (6/30)

     広島県は土砂災害防止法に基づき、広島、尾道、三次の3市の計6小学校区での基礎調査の結果をまとめた。 西区山田▽安佐北区久地▽佐伯区湯来西▽尾道市旧田熊▽三次市甲奴、小童―の各小学校区。崖崩れと土石流...

  • ひょっとこ踊り、地域に元気 八木の60〜80代 (6/21)

     2014年の広島土砂災害の被災地、広島市安佐南区八木地区で、地域に笑いを届けようと活動するグループがある。60〜80代でつくる「八木ひょっとこ踊り同好会」。昨年2月に結成し、近頃は地域外にも出向いて...

  • 土石流センサー改良し運用再開 安佐南区 (6/9)

     国土交通省太田川河川事務所は8日、5月に3度の誤作動を起こした広島市安佐南区八木町の土石流警報装置(ワイヤセンサー)の改良作業を終え、運用を再開した。通信線の1カ所に小動物がかんだとみられる傷が確認...

  • 土砂災害に備え避難訓練 緑井の自治会、経路確認 (6/4)

     2014年の広島土砂災害で11人が亡くなった広島市安佐南区緑井7丁目の八敷地区で3日、避難訓練があった。地元住民でつくる自治会「八敷福祉会」の主催。参加者約150人が避難所までの経路を確認した。 午...

  • 防災と復興、思い一つに 広島市安佐南区で集い (5/31)

     広島県と広島市は30日、土砂災害防止県民の集いを広島市安佐南区の区民文化センターで開いた。2014年8月の広島土砂災害の被災地で災害に強いまちづくりに取り組む住民組織の活動発表などがあり、市民たち約...