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原爆供養塔の鉢、損壊疑いで広島市が被害届 セメント取り除き修復へ

2021/12/13 18:57

セメントのようなもので上部が埋められた原爆供養塔の鉢。ろうそくを立てるためか金属製の突起物も2本ある(11月20日)

 広島市中区の平和記念公園の原爆供養塔にある献花用の石製の鉢がセメントのようなもので埋められていた問題で、広島市は13日、器物損壊容疑で広島中央署に被害届を出した。現状は原爆供養塔にふさわしくないとして20日に公費で修復する。

 市原爆被害対策部調査課は被害届を出す理由について「事前の相談もなく形状を無断で変えられた。公費を支出せざるを得ず被害を受けた」と説明する。修復費は約6万円。市内の石材業者に委託しセメントのようなものを取り除いて鉢を洗浄する。今後、無断で加工した人が判明すれば、修復費を負担してもらう。

 鉢は、鹿児島県鹿屋市の故木場昭春さんが1963年に広島市へ贈り、同市が所有しているが、鉢の内側が埋められ、表面にはろうそく立てとみられる2本の金属製の突起物などがあった。今年7月までに何者かが細工した可能性がある。

 同課によると、鉢は線香などを立てていた時期がある。寄贈者の遺族の意向を踏まえ、修復後も同様に使えるよう砂を入れる。同課は「原爆で犠牲になった人たちの慰霊の場。二度と無断でこのようなことはしないでほしい」とし、関与した人に名乗り出るよう求めている。(小林可奈)

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