• トップ >
  • トピックス >
  • 「痛み分かち、支え合いを」 天皇陛下、新年ビデオメッセージ コロナ禍2年連続

トピックス

「痛み分かち、支え合いを」 天皇陛下、新年ビデオメッセージ コロナ禍2年連続

2022/1/1 6:10

国民向けの新年ビデオメッセージを発表された天皇陛下と皇后さま=2021年12月28日、皇居・御所(宮内庁提供)

 天皇陛下は1日、新年に当たり、国民に向けたビデオメッセージを、宮内庁を通じて公表された。新型コロナウイルス禍が続く中で「私たち皆が、人と人とのつながりを一層大切にしながら、痛みを分かち合い、支え合って、この困難な状況を乗り越えていくことを心から願っています」と語った。メッセージは、中止になった2日の新年一般参賀に代わる対応で2年連続。

 天皇陛下のビデオメッセージ全文

 陛下は新型コロナで亡くなった人々に哀悼の意を表し、お見舞いを伝えた。ワクチン接種や国民の努力によって、感染状況は落ち着きを見せているとした一方で「オミクロン株という新たな脅威にも直面しています」と警戒を呼び掛けた。

 コロナの影響で生活が困窮する人が多くいる現状に「心が痛みます。助けを必要としている方々に、多くの温かい手が差し伸べられることを願ってやみません」と語った。献身的に治療に当たる医療従事者には、敬意と感謝を述べた。

 昨年発生10年となった東日本大震災に触れ「一歩一歩復興が進んできていますが、多くの方々が今なお苦労を重ねていることを案じています」と思いやった。「これからも被災地に心を寄せていきたい」とした。東京五輪・パラリンピックについては「選手や関係者の努力により、多くの人々に勇気と希望を与えた」と振り返った。

 最後に「皆さんにとって、明るい希望と夢を持って歩みを進めていくことのできる良い年となることを、心から願っています」と語りかけた。

 皇后さまも同席し「今年が少しでも穏やかで、実り豊かな年となりますよう、心からお祈りしております」と述べた。

 宮内庁によると、ビデオメッセージは5分55秒で、昨年12月28日に皇居・御所の「大広間」で収録した。1日午前5時半から宮内庁のホームページで公開している。

 ▽ビデオメッセージ要旨

 天皇陛下のビデオメッセージの要旨は次の通り。

 新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい、国の内外で多くの方が感染し、亡くなりました。哀悼の意を表するとともに、心からお見舞いを申し上げます。治療に当たってきた医療従事者の尽力に、敬意と感謝の意を表します。

 幸いにしてワクチン接種が行き渡ってきたことや、国民の努力により、感染者数が大きく減少し、落ち着きを見せています。明るい兆しが見えてきたようにも思われます。同時に、私たちはオミクロン株という新たな脅威にも直面しています。

 感染症の影響で、仕事を失ったり、苦しい生活に陥ったりする方も多く、心が痛みます。助けを必要としている方々に、多くの温かい手が差し伸べられることを願ってやみません。

 国民の苦労もいかばかりかと思いますが、私たち皆が、これまでの経験に学び、感染症対策の努力を続け、人と人とのつながりを一層大切にしながら、痛みを分かち合い、支え合って、困難な状況を乗り越えていくことを心から願っています。感染拡大が収まり、再び直接会える日が来ることを心待ちにしています。

 昨年は、東日本大震災から10年の年でした。人々のたゆみない努力で一歩一歩復興が進んできていますが、多くの方が今なお苦労を重ねていることを案じています。昨年も台風や大雨により、多くの方が被害に遭い、亡くなったことに胸が痛みます。これからも被災地に心を寄せていきたいと思います。

 昨夏の東京五輪・パラリンピックは、選手や関係者の努力で、多くの人に勇気と希望を与えたと思います。

 皆さんにとって、明るい希望と夢を持って歩みを進めていくことのできる良い年となることを、心から願っています。新年に当たり、わが国、世界の人々の幸せと平和を祈ります。

 【皇后さま】

 今年が穏やかで、実り豊かな年となるよう、心からお祈りします。


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

トピックスの最新記事
一覧