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停電復旧なお時間 悪天候で作業中断、岩や砂で重機使えず

2014/8/26 10:06

土砂崩れの被害があった緑井8丁目で、新たに電柱を立てて復旧を急ぐ中電工などの社員

 広島土砂災害により広島市安佐南区、安佐北区では電柱計70本が損壊し、電気の復旧が難航している。悪天候による作業の中断に加え、道路に土砂や岩があって重機を使いにくく、依然として計約350戸が停電している。中国電力は作業を急ぐが、全面復旧の見通しは立っていない。

 土砂崩れで5人が亡くなった安佐南区緑井8丁目。避難勧告が続いているが、通行止め解除を受けて23日から復旧作業を本格化させた。25日午前は、山裾の地区で約50人が作業をした。

 「雨で作業が中断されることも多いが、安全を確保しつつ復旧を急ぎたい」と中電で配電運営を担当する沢幸夫専任課長。作業車約10台を投入し、倒壊した電柱4本を撤去したり、作業員が新たな電柱に電線や変圧器を取り付けたりして約6時間で作業を終了。約40戸の電気が復旧した。

 中電は連日、240人前後の体制で作業。25日は合わせて50戸の停電が解消されたが、同日午後5時現在、安佐北区大林、可部東地区、安佐南区八木、緑井地区の計約350戸で停電が続く。中電は25日夕の集計分から、約40戸について「家屋の倒壊などで送電できない」として停電戸数から除いている。

 倒壊するなどした70本余りの電柱のうち、復旧したのは約20本。大きな壁は、土砂の流入などによる道路の寸断だ。中電は「土砂が撤去されれば半日から1日程度で停電を解消できる」とみるが、重機が入れずに手作業を余儀なくされるケースも相次いでいる。

 中電は「新たな電柱を設置する作業が困難な状況だが、仮設柱の設置などで停電戸数を減らしたい」としている。(山本洋子)


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