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遺体は西田さんと断定 不明1人捜索

2014/9/10 15:16

行方不明者の発見に向け、一斉捜索をする警察官や自衛隊員たち=10日午前8時40分、広島市安佐南区八木3丁目(撮影・天畠智則)

 広島市の土砂災害から3週間となる10日、警察や消防、自衛隊、海上保安庁は約3400人態勢で一斉捜索を始めた。広島県警は9日に発見された遺体の身元を、安佐南区八木3丁目の新聞販売店従業員西田末男さん(63)と断定したと発表した。一方、広島市は、被害家屋を4540件と上方修正した。

 一斉捜索は、午前7時に始まった。9日までの約2千人から約1・7倍の人員を投入。海保のヘリコプターと巡視艇も初めて加わった。残る1人となった行方不明の八木3丁目、大屋弘子さん(67)の自宅周辺のほか、土砂などで用水路や河川に流された可能性を想定し、八木地区から約15キロ離れた太田川河口部なども捜索する。

 八木3丁目付近では、自衛隊員や警察官たちが重機で石を取り除いたり、用水路の土砂をかき出したりしながら捜索を続けた。

 県警によると、西田さんは八木2丁目の用水路で見つかった。西田さんの小型バイクが近くで見つかっていたほか、運転免許証を持っており、DNA鑑定の結果などを合わせ本人と断定した。

 広島市は10日、発表している家屋の被害を前日までの408件から4540件へ上方修正した。内訳は全壊133件、半壊122件、一部損壊174件、床上浸水1300件、床下浸水2811件。市職員による全壊や半壊の調査が進み、航空写真や現地調査による浸水区域の特定と、市の固定資産税の課税データを突き合わせ、床上・床下浸水に遭った建物数を算出したという。また、市は避難所への避難者数の実数把握も始めた。9日午後10時時点で、安佐南、安佐北両区の8カ所に計70世帯108人だった。市は避難所を退所する被災者に報告を求めておらず、これまで発表してきた名簿上の人数と実態に食い違いが起きていた。


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