トピックス

最後の遺体は大屋さんと特定 政府、現地調整室を閉鎖

2014/9/19 15:27

市災害対策本部の本部員会議で黙とうする市幹部たち(19日午前9時30分、広島市役所)

 広島市の土砂災害で、広島県警は19日、安佐南区八木地区で18日に見つかった女性の遺体について、最後の行方不明者となっていた八木3丁目の大屋弘子さん(67)と特定したと発表した。亡くなった74人全員の身元が判明した。政府はこの日正午、市役所に置いていた現地連絡調整室を閉鎖した。

 県警によると、大屋さんは県営住宅5号棟2階の西側玄関付近で発見された。DNA鑑定で判明したという。これで、市が8月25日に公表した行方不明者名簿に載っていた全員の死亡が確認された。警察と消防は当面、捜索を続ける。

 一方、市は19日午前、市災害対策本部の本部員会議を市役所で開催。冒頭、犠牲者を悼み、出席者全員で約1分間の黙とうをささげた。松井一実市長は「不安やストレスを抱えながら暮らす被災者が多数おり、支援はまだまだ行きわたっていない。希望が見えるように復旧、復興をしっかりやっていきたい」と述べた。

 会議では内閣府の柳橋則夫参事官が政府の調整室の廃止を報告。「県、市が中心となる復旧、復興のステージに移ってきた。今後も引き続き、必要な支援を全力でする」と伝えた。

 市は安佐南区八木3、4、6、8丁目、緑井7、8丁目の一部地域で避難勧告を継続しており、対象は計936世帯2372人。市によると、18日午後10時の時点で区内の7避難所に計44世帯81人が身を寄せている。


  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

広島土砂災害の最新記事
一覧

  • 3市6小学校区の基礎調査公表 土砂災害防止法で広島県 (6/30)

     広島県は土砂災害防止法に基づき、広島、尾道、三次の3市の計6小学校区での基礎調査の結果をまとめた。 西区山田▽安佐北区久地▽佐伯区湯来西▽尾道市旧田熊▽三次市甲奴、小童―の各小学校区。崖崩れと土石流...

  • ひょっとこ踊り、地域に元気 八木の60〜80代 (6/21)

     2014年の広島土砂災害の被災地、広島市安佐南区八木地区で、地域に笑いを届けようと活動するグループがある。60〜80代でつくる「八木ひょっとこ踊り同好会」。昨年2月に結成し、近頃は地域外にも出向いて...

  • 土石流センサー改良し運用再開 安佐南区 (6/9)

     国土交通省太田川河川事務所は8日、5月に3度の誤作動を起こした広島市安佐南区八木町の土石流警報装置(ワイヤセンサー)の改良作業を終え、運用を再開した。通信線の1カ所に小動物がかんだとみられる傷が確認...

  • 土砂災害に備え避難訓練 緑井の自治会、経路確認 (6/4)

     2014年の広島土砂災害で11人が亡くなった広島市安佐南区緑井7丁目の八敷地区で3日、避難訓練があった。地元住民でつくる自治会「八敷福祉会」の主催。参加者約150人が避難所までの経路を確認した。 午...

  • 防災と復興、思い一つに 広島市安佐南区で集い (5/31)

     広島県と広島市は30日、土砂災害防止県民の集いを広島市安佐南区の区民文化センターで開いた。2014年8月の広島土砂災害の被災地で災害に強いまちづくりに取り組む住民組織の活動発表などがあり、市民たち約...