コラム・連載・特集

いのちを守る 検証 西日本豪雨

  • 自宅倒壊の現場、帰らぬ長男思う 呉市蒲刈の女性 (7/6)

     ▽伝えたい「早めの避難を」 「助けてあげられなくてごめんね」。1年たつ今もがれきと化したままの呉市蒲刈町の自宅前で、谷本通津子(つづこ)さん(81)は手を合わせた。裏手のコンクリート擁壁が崩れ、木造...

  • 爪痕深く復興道半ば 西日本豪雨、6日で1年 (7/5)

     西日本豪雨は6日、最初の大雨特別警報が出てから1年を迎える。長く、激しく降り続いた雨は広範囲に、同時多発的に土砂災害や浸水被害を引き起こした。災害関連死を含めた犠牲者は全国で270人以上。被害が集中...

  • 被災地の1年<7>次代へ 教訓・記憶、子どもらに (7/4)

     6月上旬、広島市安芸区の矢野公民館で子ども向けの防災教室が開かれた。「避難所に水がなかったら、どうしたらいいかな?」。主婦伊達富美さん(45)=同区矢野東=が語り掛けた。子どもたちはペットボトルや小...

  • 被災地の1年<6>市原集落は今 住民半減…誓う復興 (7/3)

     西日本豪雨の土石流で3人が犠牲になった呉市安浦町の市原集落。周りの山10カ所が崩れ、流れ下った土砂や流木が家屋、田畑、道路など集落の大半を覆う壊滅的な被害を受けた。今もなお、重機やトラックがせわしな...

  • 広島県12市町、被災1788世帯見守り必要 心身不調・孤立の兆候 (7/3)

     昨年の西日本豪雨を受けて地域支え合いセンターを設けている広島県内の12市町で、各センターが戸別訪問した被災者のうち継続的な見守りが必要としたのは計1788世帯(5月末時点)に上ることが2日、分かった...

  • 被災地の1年<5>どこへ逃げる 指定避難所、今もなく (7/2)

     「住民がどこへ逃げるか、町内会ごとに決めておかんと命は守れん」。6月21日夜、三原市本郷町船木地区であった同地区の町内会役員と市側の会合。連合町内会長の伊藤勝也さん(67)が切り出した言葉に焦りがに...

  • 被災地の1年<4>復旧の「格差」 島・山あい、色濃い爪痕 (7/1)

     潮風を受ける斜面がブルーシートに覆われ、崩れた道路や民家の石垣の残骸が今なお散乱している。西日本豪雨で2人の犠牲者が出た呉市音戸町早瀬地区は1年前の爪痕を色濃く残す。

  • 被災地の1年<3>企業の備え 災害対策、見直し急務 (6/29)

     工場の敷地は冠水し、唯一の輸送路の国道31号は機能不全に陥った。「いずれも想定外だった」。広島県坂町植田地区で車の鋼板を加工するマツダスチールの山本一彦社長(60)は、西日本豪雨の記憶を厳しい表情で...

  • 被災地の1年<2>被災者の潜在化 「声なき声」どう把握 (6/28)

     住宅が密集する川沿いを歩くと、今も泥水に漬かった跡が外壁に残る家が目立つ。広島県坂町小屋浦地区。向井剛さん(64)が自宅の玄関を1人で修理していた。昨年7月の西日本豪雨で築半世紀の木造平屋は床上浸水...

  • 被災地の1年<1>住まいの確保 仮設暮らし、迫る期限 (6/28)

     広島県坂町平成ケ浜の仮設住宅。会社員山本良子さん(46)が小学5年の長男レオ君(10)に語り掛けた。「これからどうしようか」。レオ君の表情が曇った。「家に戻りたくない。ここがいいよ」 ▽家族で意見割...