地方経済

ボンゴ生産、8月終了へ マツダ、商用の国内生産撤退

2020/4/30
マツダの商用車「ボンゴ」の現行車両

マツダの商用車「ボンゴ」の現行車両

 マツダが商用車のボンゴバンとボンゴトラックの2車種の生産を終了し、8月にも商用車の国内生産から撤退することが30日、分かった。商用車市場の低迷や激しい競争で販売台数が減っていた。マツダは商用車と軽自動車を全て相手先ブランドによる生産(OEM)で調達することになり、自社生産を乗用車に絞り込む。

 本社宇品第1工場(広島市南区)で生産する箱形のボンゴバンは、近く生産を終える。プレス工業尾道工場(尾道市)に生産を委託しているトラックは8月にも終了する。乗用車は電動化など最先端技術への対応で巨額の投資が必要となっており、経営資源を乗用車に集中させる。

 ボンゴは1966年に初代を発売し、箱形バンの代名詞になった。これまでにシリーズで累計約296万台を生産した。ただ商用車は近年、販売が苦戦。2019年度の生産台数は1万1267台と05年度の6分の1だった。

 現行の4代目は99年発売で安全や環境の規制への対応が難しくなっていた。販売が伸び悩み、事業の継続は採算に合わないと判断したようだ。商用車の販売はOEMで続ける。自社ブランドの商用車はタイでも海外向けを造っている。

 マツダは創立間もない31年に三輪トラック「マツダ号DA型」を発売し、自動車分野に参入した。商用車は自動車メーカーとしての創業事業でもある。商用車の今年3月までの累計生産台数は約1200万台。約90年に及ぶ商用車生産の歴史を終える。(井上龍太郎)

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