地方経済

「巣ごもり」楽器販売が好調 広島市内の専門店、思わぬ需要

2020/6/19 23:09
低価格帯のギターが消えた楽器店の売り場

低価格帯のギターが消えた楽器店の売り場

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、自宅で楽しめる楽器の販売が伸びている。広島市内の楽器店では低価格のアコースティックギターを中心に品薄の商品もある。手軽に始められるウクレレなどもよく売れており、思わぬ「巣ごもり消費」に楽器店からは驚きの声が上がっている。

 ヤマハミュージック広島店(中区)は自粛していた営業を再開した5月18日以降、アコースティックギターの販売が急増した。特に5万円以下の低価格品は普段、壁際の売り場に約30本を置くところ、入荷が追い付かず空きができている。

 神谷大樹店長によると、最近の購入者の7割は女性で、新たに始める人が多い。あいみょんたち女性アーティストの活躍でギターの弾き語りに憧れ、自宅で過ごす時間に挑戦しようとしているとみられる。入荷の遅れは中国やインドネシアの工場休止も影響しているという。

 神谷店長は「新たな客層を開拓できた。時間があれば楽器に取り組もうと考えていた人がこんなに多いとは思わなかった」と驚く。

 島村楽器広島パルコ店(同)は、普段は月約30本のアコースティックギターの販売が6月は2倍に増えている。例年この時期は音楽系の部活に入った学生の客が中心だが、今年は社会人が多い。学校の再開を受けて、今後は学生の需要にも期待している。比較的音が小さく持ち運びやすいウクレレやハーモニカも好調。動画を配信しようと、パソコンに録音する機器も品薄になっている。

 追い風を生かそうと、山野楽器そごう広島店(同)は今月始め、ギターなどの楽器に教則本や手入れの道具を付けた初心者向けのセット販売を強化した。高野一郎店長は「自宅で過ごす時間の多い今こそ音楽を始めてほしい」とアピールする。(石井千枝里) 

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