地方経済

オンラインで物件見学 広島県の建設・不動産業、入居申し込みや相談も

2020/7/1 22:31
オンライン現場見学会でリフォームした住宅をスマホで紹介するマエダハウジングのスタッフ(右端)たち

オンライン現場見学会でリフォームした住宅をスマホで紹介するマエダハウジングのスタッフ(右端)たち

 広島県内の建設・不動産業者が、オンラインの建物見学会や商談に力を入れている。新型コロナウイルスを警戒して人との接触を少なくしたい客が増えたため、デジタル化を一気に加速させている。業務の効率を高める成果にも期待を寄せる。

【グラフで見る】新型コロナウイルスの影響


 住宅リフォームのマエダハウジング(広島市中区)は6月から、毎月開く現場見学会をオンラインにした。21日にはスタッフ3人が佐伯区のリフォーム住宅をビデオ会議アプリを使って案内した。新しくなった台所やリビングなどを説明する動画をスマートフォンで撮影し、事前に登録した客25組に配信した。

 「感染の心配があまりなく、家の公開を所有者にお願いしやすい」と担当者は利点を挙げる。実際に訪れる従来の方法では1日3、4組が限界だったが、オンラインなら簡単に増やせる。「気軽に参加してもらえる。質問も活発だった」と手応えを示す。

 同社は新型コロナの影響で売り上げが減る一方、ホームページ(HP)を見る人は増えていた。需要はあるとみてネット対応を強めた。無料通信アプリLINE(ライン)で相談にも応じ、送信された写真で見積もりを出すようにした。寸法や間口の測り方を動画投稿サイト「ユーチューブ」で説明。前田政登己(まさとみ)社長は「オンラインに慣れた人が急に増え、デジタル対応を加速できた」と受け止める。

 賃貸物件仲介・管理の部屋店(中区)は、部屋探しから申し込みまで一貫してオンラインでできる準備をしている。数カ月かけて8万室ある全物件の情報を自社HPに載せる。入居の申し込みは既にオンラインででき、一度登録すれば来店する必要がない。

 「新型コロナやインフルエンザに備え、来店しなくてもいい手段が必要」と松田弘会長は考える。業務の効率も高まるため、実店舗4店は法人向けの営業に注力する。

 不動産開発の三菱地所レジデンス(東京)は、広島市中区で分譲中のタワーマンション「hitoto広島ザ・タワー」の商談にオンライン接客システムを導入した。モデルルームの仮想現実(VR)や図面を共有して話ができる。担当者は「感染第2波が来た場合でも事業を続けるための備えになる」とみている。(筒井晴信) 

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