地方経済

コロナ影響「底深く急速」 マツダ社長、感染拡大を警戒

2020/7/3
感染拡大後の取り組みを説明する丸本社長

感染拡大後の取り組みを説明する丸本社長

 マツダの丸本明社長は3日、新型コロナウイルスの感染拡大について「急速で底が深い。リーマン・ショックより相当インパクトは大きい」と述べ、経営への影響の大きさを示した。第2波を見据えて正常化に備える姿勢を強調した。

【グラフで見る】新型コロナウイルスの影響


 広島県府中町の本社で、中国新聞などの取材に応じた。感染拡大以降、丸本社長が取材の場で発言するのは初めて。経営危機に陥ったリーマン時に「あと2週間早く生産調整するべきだった」との反省から「極めて早く止血することが大事と直感した」と、今回、減産を決めた思いを述べた。

 「未定」としている2021年3月期の業績への影響は「リーマン時と比べものにならない」と、厳しい見通しを明かした。世界販売や国内生産の想定は語らなかった。

 新型コロナの影響で米アラバマ州の新工場は建設が遅れている。稼働は計画通り21年中に間に合わせる意向だが、丸本社長は「まだ読めない。アラバマも感染者が増えている」と警戒感を表した。同工場で造る開発中のスポーツタイプ多目的車(SUV)には「絶対、米国人が欲しくなる車」と自信を見せた。

 感染の第2波も懸念される中「気を緩めず、ポストコロナを見据えて改善し、しっかりとかじ取りする」と述べた。

 同席した菖蒲田清孝取締役は、7〜9月に国内工場の稼働が感染拡大前の8割の水準に回復すると説明。元に戻るのは21年1〜3月期との見通しを明らかにした。昨秋9年ぶりに止めた期間従業員の募集は生産の回復を踏まえて再開する。

 地場の部品メーカーなど孫請けを含めて約700社の資金繰り状況を調べたことにも言及した。支払時期を融通するなど協力しているという。(井上龍太郎) 

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