地方経済

トヨタ向け生産11月終了 マツダのメキシコ工場

2020/8/18 22:53

 マツダは11月、メキシコ工場でトヨタ自動車向けの生産を終える。新型コロナウイルスの影響で生産減が見込まれる中、同工場はマツダ車だけを造ることになる。稼働率の低下を防ぐには、米国で好調なスポーツタイプ多目的車(SUV)の販売増が欠かせない。

 マツダはマツダ2をベースにした小型車をトヨタに供給し、トヨタは北米でヤリスとして売ってきた。小型車は現地で人気が低く、トヨタ側が「より競争力のある分野に注力する」と販売終了を決めた。後継車の計画はないという。

 トヨタへの相手先ブランドによる生産(OEM)はメキシコ工場の操業を下支えしてきた。2014年1月に稼働を始め、15年6月に小型セダン「iA(アイエー)」の生産を開始。一時休止を経てヤリスを手掛けてきた。OEM車の今年6月までの生産は17万2800台と全体の16%を占める。

 メキシコ工場は年に25万台造る能力があるが、実績は15年度の21万3千台をピークに減り続けている。19年度は13万1300台で稼働率は5割にとどまった。本年度は新型コロナの影響が直撃する。稼働率をいかに保つかが課題になる。

 マツダは当面、マツダ2、マツダ3とSUVのCX―30の3車種に専念する。主な出荷先の米国で好調なCX―30でカバーしたい意向のようだ。

 マツダは現在、トヨタから商用車2車種をOEMで調達している。マツダがトヨタに供給する車はゼロになる。(井上龍太郎)

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