地方経済
長雨や猛暑…生育に影響、野菜の高値続く 小分け・簡易包装で値頃感/モヤシや豆苗、仕入れ増やす
野菜の価格高騰が続いている。7月の全国的な長雨や日照不足に加え、その後も猛暑で生育に影響が出ているためだ。キャベツやレタスなど店頭価格が2割以上高くなっているケースもある。中国地方の各スーパーは冷凍野菜を増やすなど対策に追われている。
生協ひろしま(廿日市市)は群馬県産のキャベツ(1玉)を昨年比5割高の380円で販売。レタスは盆前に比べ安くなっているものの、それでも2割高となっている。フレスタ(広島市西区)では九州産などのキャベツが2割以上高い。丸久(防府市)はレタスやキャベツが2倍の値を付ける。安佐南区のスーパーで買い物をしていた主婦田中八洲子さん(75)は「レタスは1玉ずつ買っていたが、最近は値段が高いので半分にカットされたのを買っている」と話す。
広島市中央卸売市場(広島市西区)の荷受会社、広印広島青果(同)によると、野菜全体の平均卸値は7月下旬に昨年比で6割高近くまで上昇。特に北海道や群馬県、長野県などの産地が天候不順だったレタスは1キロ500円を超え「近年では見たことがない相場」になった。盆明け以降は平均卸値が下がったものの、それでも2割以上高いままだ。同社の坂田博文取締役は「価格の峠は越えたとみられるが、猛暑の影響も考えるとまだ厳しい状況が続く可能性はある」とみる。
スーパーは対応を迫られる。フジ(松山市)は包装を簡易にするなどして葉物野菜の値上げを一定に抑えた。丸久は値頃感を出すためにハクサイを4分の1に切って販売。生協ひろしまはキャベツなどの代用品で選ばれるモヤシや豆苗の仕入れを増やした。
地場流通大手イズミ(広島市東区)では価格を据え置いている袋詰めのカットサラダや冷凍野菜が1・2〜1・3倍の売れ行き。「ホウレンソウやブロッコリーが特に売れている」という。(加田智之、黒川雅弘)
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