地方経済

【消える鉄の灯 日鉄呉、高炉休止まで1年】<上>従業員の思い 残れば県外、やむなく退職

2020/10/5 23:02
操業の明かりが夜間も絶えることのない日鉄瀬戸内製鉄所呉地区の高炉。休止のめどが1年後に迫る

操業の明かりが夜間も絶えることのない日鉄瀬戸内製鉄所呉地区の高炉。休止のめどが1年後に迫る

 日本製鉄(日鉄、東京)が来年9月末をめどとしている瀬戸内製鉄所呉地区(呉市)の高炉休止まで、1年を切った。寂しさを胸に仕事に打ち込む従業員も、転職して次の人生に踏み出した人もいる。休止の影響で仕事が減る地元の企業は、新事業に乗り出すなど収入源の開拓を急ぐ。呉湾に高くそびえる姿が地域のシンボルでもある高炉。「鉄の灯(ひ)」の消える日が迫る現状を追う。

 ▽「説明ない」 士気下がる現場

 24時間、休みなく動く高炉。操業の明かりが闇夜に巨大な塔を浮かび上がらせる。石炭を蒸し焼きにしたコークスと鉄鉱石を高温で熱し、鉄製品の原料となる銑鉄を生み出す。「今まで高炉の火を絶やさず守ってきた。消えるのは寂しい」。ベテラン従業員は切ない表情を浮かべた。
(ここまで 321文字/記事全文 1205文字)

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