地方経済

ホテルニューヒロデン21年1月閉館 広電、ホテル事業撤退へ

2020/10/19
来年1月末に閉館するホテルニューヒロデン

来年1月末に閉館するホテルニューヒロデン

 広島電鉄(広島市中区)は19日の取締役会で、ホテル事業からの撤退を決めた。100%子会社が運営する広島市南区大須賀町のホテルニューヒロデンの営業を来年1月末で終える。開業から46年で耐震改修工事が必要になっていたが、新型コロナウイルスの影響で多額の投資をしても回収できないと判断した。子会社の従業員122人は解雇する。

 ホテルは1974年9月に開業。地下1階地上13階建てで客室256室、宴会場、結婚式場などがある。売上高は1995年3月期の15億2千万円がピーク。2020年3月期は9億3900万円に減っていた。最近は老朽化への対応で、子会社の純損益は20年3月期まで4期連続で赤字だった。

 さらに今期は新型コロナで訪日外国人やビジネス客が激減。4〜9月の売り上げは宿泊、宴会、飲食の各部門とも前年同期より85%前後減った。当初は事業の継続に必要な耐震改修工事を検討。新型コロナの影響が長引き、多額の投資に見合う売り上げは見込めないと判断してホテル事業の撤退を決めた。

 ホテルを運営する子会社は正社員53人、アルバイトと契約社員69人との雇用契約を3月末に終える。広電はグループで再就職を支援し、ホテル内に相談窓口を設ける。土地と建物は広電の所有で、活用策を検討する。

 既に予約が入っている年末年始の利用を終えて閉館する。広電の横田好明常務は「46年間、地元の人に愛してもらったが、苦渋の決断をせざるを得なかった。最後の日まで精いっぱいおもてなしをしたい」と語った。(新本恭子) 

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