地方経済

中国地方コメ作況、16年ぶり「不良」 ウンカ被害拡大、山口は全国ワーストの73

2020/10/30 22:11
トビイロウンカの被害を受けた水田(岩国市周東町)

トビイロウンカの被害を受けた水田(岩国市周東町)

 農林水産省は30日、2020年産のコメの中国地方の作況指数(10月15日時点、平年作=100)が92と、16年ぶりに「不良」になるとの見通しを発表した。92は1958年に始まった調査で3番目に低い。山口県は9月15日時点を10ポイント下回る73で、全都道府県で最低だった。稲を枯らす害虫トビイロウンカの被害が拡大した。

 山口県は、記録的な冷夏だった93年の80を割り込み、同県で過去最低となる見通し。県全体の10アール当たりの収量は350キロで、平年より131キロ少なくなる。9月時点からの指数の大幅な低下について、中国四国農政局県拠点は「全滅した田んぼがあるなどウンカ被害が予想以上に拡大した」と説明した。

 広島県は94で「不良」。「やや不良」だった9月時点の97から3ポイント低下した。「不良」は93年以来となる。わせ品種が多くウンカの被害が広がる前に収穫できた北部は96だったが、収穫の遅い南部は90だった。南部の10アール当たりの予想収量は452キロで平年より51キロ少ない。

 中国地方の92は冷害と台風被害に見舞われた80年の83などに次いで3番目に低い。他の3県は岡山が「やや不良」で95と予想。ウンカ被害の少ない島根は99、鳥取は100でいずれも「平年並み」とみる。中国地方全体の10アール当たりの予想収量は平年より40キロ少ない455キロ。農政局は「不良の最大の要因は山口を中心としたウンカ被害の拡大。米粒が十分に成長していない」としている。(加田智之)

【関連記事】

コメ作況99、平年並みに下げ 九州の台風や西日本で病害虫影響

ウンカ被害、山口県内で過去最悪 偏西風長く猛暑で増殖か

コメ作況、山口「不良」 長雨でウンカ被害広がる

中国地方のコメ農家、収量減と価格安のダブルショック


この記事の写真

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日の経済ニュースの記事
一覧