地方経済
JR西、終電前倒し検討 来春ダイヤ、昼間も見直し 保守人員不足に対応
2020/11/13 23:18
JR西日本広島支社の蔵原潮支社長は13日の定例会見で、来春の在来線のダイヤ改正に合わせ「最終列車の前倒しと、昼間の運行本数の見直しを考えている」と述べた。線路の保守作業員の働き方改善などが狙い。利用状況を見ながら検討し、12月に詳細を示すと説明した。
広島、島根両県の一部、山口県全域をカバーする支社管内の山陽線など全11路線を対象に検討している。蔵原支社長は「各自治体とも意見交換してきた。駅の利用客の動き方などを慎重に見て検討している」とし、広島駅(広島市南区)での新幹線との乗り継ぎの状況なども踏まえて決める考えを示した。始発や通勤通学時間帯は大きく変えない予定でいる。
狙いについて「線路の保守作業の効率や安全性を高めたい」と強調。人手不足で作業員が確保しにくい中、ダイヤの見直しで、まとまった作業時間を確保するとした。新型コロナウイルスの感染拡大で乗客が減っているが「足元の状況だけで決めるのではない。いつかはやらないといけないと考えていた中、新型コロナがきっかけとなった」と述べた。
JR西は既に、近畿エリアで12路線の最終列車を最大30分早める来春のダイヤ改正を発表している。JR東日本も来春に17路線で実施する。広島県内では広島電鉄(中区)が16日から、全路線の終電を約30分早める。(新本恭子)
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