地方経済

マツダとトヨタの米国新工場、9月稼働

2021/1/3 23:10
マツダとトヨタの米国新工場。生産開始に向けて準備が進む

マツダとトヨタの米国新工場。生産開始に向けて準備が進む

 マツダとトヨタ自動車が米アラバマ州に共同で建設している新工場が9月にも稼働することが3日、分かった。まずはトヨタ車から造り始める。2021年内を目指すマツダ車の生産開始は、新型コロナウイルスの感染が再拡大する中で22年へずれ込む可能性も浮上している。

 新工場は州北部のハンツビル市で、19年4月に建屋の建設を始めた。複数の関係者によると、建設作業員の感染などで工事は遅れたが、当初計画した「21年内」には稼働できる見込みとなった。生産はトヨタの新型スポーツタイプ多目的車(SUV)から始める。

 マツダも自社の車の生産を21年中に始める方針は、堅持している。ただ新型コロナの収束が見通せず、部品メーカー幹部の中には22年初頭になるとの見方も出てきた。

 マツダによると、建屋はほぼ完成した。現在は周辺工事のほか、プレスや塗装、組み立てなどの生産設備の設置を進めている。

 新工場でマツダは、北米専用の新型SUVを製造する。トヨタのハイブリッドシステムを搭載する計画で、資本提携を結ぶ同社との連携を深めている。新工場は両社が折半出資した現地会社が運営する。社長は、マツダの相原真志執行役員が務める。投資額は、マツダとトヨタで計23億1100万ドル(約2390億円)に上る。

 新工場の生産能力は両社それぞれ年間15万台で、計4千人を雇用する。マツダが主要市場の米国で生産するのは、ミシガン州でのフォード・モーターとの合弁生産から撤退した12年以来。稼働すれば世界で年約200万台を造れるようになる。マツダは20年3月期に141万9千台だった世界販売を26年3月期に180万台へ高める経営計画を持つ。新工場は達成の鍵を握る。(村上和生) 

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