地方経済

ブランドのバッグや時計…高額品が好調 広島市内の百貨店、コロナで来客減も売り上げ前年超え

2021/1/12 22:06
高級ブランドが集まる福屋八丁堀本店の3階

高級ブランドが集まる福屋八丁堀本店の3階

 ▽海外旅行には制約、気分だけでも

 広島市内の百貨店で、海外ブランドのバッグなど高額品の販売が好調だ。新型コロナウイルスの感染拡大で来店客が減る中でも、前年を上回る売り上げを記録。海外旅行ができないなど行動が制約され、お金の使い道が高級品に向かっているとみられる。高値が続く株価も、購買意欲を後押ししているようだ。

 福屋八丁堀本店(中区)の高級ブランド店が集まる1、3階は時計やバッグ、宝石、アクセサリーなどが人気を集める。昨年11月の売り上げは前年に比べ3割増加。感染が拡大した12月も前年並みと堅調だった。

 10万円の特別定額給付金の効果もあり、年配の客に加えて週末は若者も増えている。担当者は「東京や大阪で感染が拡大して買い物に行けなくなり、地元の広島で消費しているのではないか」と歓迎する。

 広島三越(同)は10〜12月、宝石などの売り上げが前年の1・2倍に、美術品は1・5倍に増えた。時計や指輪、100万円以上の絵画の販売が好調に推移している。外出自粛で自宅で過ごす時間が増え「気分転換のため、絵画の掛け替えを楽しんでもらっている」とみている。

 そごう広島店(同)でも9〜12月、バッグや靴、アクセサリーの売り上げが1割以上伸びた。若者客が増え、インターネットで事前に買う商品を決めて来店する人が目立つという。担当者は「サイズ感などを実店舗で確認し購入している」と推測する。

 背景には株高もありそうだ。中国四国百貨店協会は「株で資産運用する富裕層は多く、高額品の売れ行きは株価の影響を受ける」と指摘する。東京株式市場の日経平均株価は11月にバブル経済崩壊後の最高値を更新し、その後も2万8000円台と高い水準を維持。協会は「海外旅行に行けない中で何かを買おうと思う人が増え、高額品の購入につながっている」とみている。(筒井晴信) 


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