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誤表記缶ビールでもA(ええ)じゃないか 発案はモルテン広報室長「廃棄心配で」 FBにコメント、一転発売に

2021/1/29 20:42
誤表記のままで発売が決まった缶ビール。「開拓使」の文字の下に小さく「LAGAR」とデザインしている

誤表記のままで発売が決まった缶ビール。「開拓使」の文字の下に小さく「LAGAR」とデザインしている

 EじゃなくてもA(ええ)じゃないか―。サッポロビールとファミリーマートが共同開発し、本来はEとデザインするところをAと誤ったために発売中止になりかけた缶ビールを巡り、こんなフレーズが話題となった。発案したのは競技用ボールなど製造のモルテン(広島市西区)広報室長の中森真太郎さん(54)。「廃棄を心配する気持ちからとっさに思いついた」と明かし、発売を喜んでいる。

 発端は8日。サッポロとファミマが、缶に印刷する「LAGER(ラガー)」のつづりを「LAGAR」と間違えていたとして、12日に予定した発売の中止を発表した。全国のファミマ約1万6300店で売る予定だった。ただビールの品質に問題はなく、インターネットなどですぐに廃棄を懸念する声が高まった。

 中森さんは10日、食品ロス問題ジャーナリストの井出留美さんがこの問題を取り上げたフェイスブックの投稿にコメントした。「もしも私がこの担当者だったら、『E』じゃなくても『Aじゃないか!』キャンペーンを展開します」。井出さんが別のネット記事で取り上げると、会員制交流サイト(SNS)などで拡散。2社は13日、LAGARのまま2月2日に売り出すと発表した。

 自身のコメントを「お酒の場で出るような言葉かもしれない」と表現する中森さん。「ポジティブな話題に転じたら」と期待して書き込んだ。2006年から広報を担当し、製品PRに腐心した経験から人ごととは思えなかった。モルテンが廃棄の削減を含むSDGs(持続可能な開発目標)に動き始めたことも「意識にあった」と振り返る。

 広報の前は、商品カタログの制作に約8年間携わった。細心の注意を払っていてもミスが見つかり、数千冊に訂正シールを貼ったこともある。「誤表記が見つかった時のショックはよく分かる」とこの商品の製作陣をおもんぱかる。

 サッポロは「商品について心配していただいたお客さまの声を代表する言葉の一つと受け止めた」と説明。中森さんは「大きなことをしたわけではないが、発売は消費者としてもうれしい」とほほ笑んだ。(秋吉正哉)

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  • 「思い付きの言葉だが、ここまで広まるとは思わなかった」と話す中森さん

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