地方経済
アンデルセングループ、米国パン事業を譲渡 40年続けた自社展開に幕
2021/2/15 22:57
アンデルセングループの持ち株会社、アンデルセン・パン生活文化研究所(広島市中区)は15日、米国のパン製造・販売事業を現地法人に譲渡したと発表した。新型コロナウイルスの影響で休業が続いていたため。40年近く続いた米国での自社事業を終える。
米国の子会社アンデルセンアメリカが昨年10月、カリフォルニア州の製造工場と西海岸の12店を現地の同業シェンキーベーカリーに売却した。5店は閉店、7店は「アンデルセン」の店名で営業を続ける。技術指導などで後押しする。子会社は近く解散する。売却額や売上高などは非公表。コロナ禍で商業施設が休業するなどし、製造販売が停止していた。
アンデルセングループは1981年、現地法人と資本提携してカリフォルニア州に米国1号店を開店。その後、現地法人を子会社化した。パン食文化の研究拠点でもあったが、08年にデンマークへ出店し、当初の役割は終えた面もあった。
また、中国香港のパン生地工場も昨年11月に閉鎖したと明らかにした。11年の東日本大震災で日本食材の一部が輸入制限されたことを受け、12年から稼働していた。制限が緩和され、日本からの輸出に切り替えて販売を続ける。子会社タカキベーカリー香港は解散する。
業務用パン卸タカキフードサービスパートナーズ(安芸区)を4月1日にパン製造のタカキベーカリー(同)に統合することも発表した。カフェやホテルに卸してきたが、スーパーなどに販売するタカキベーカリーと販路が一部重なったため。中区本通の広島アンデルセンを建て替える際、紙屋町の仮店舗を運営するために16年に設立した同名の会社も4月1日に解散する。国内会社の従業員は他のグループ会社に移る。(小川満久)
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