地方経済

フタバ図書「粉飾決算」、金融機関に説明 「40年続いた」証言も

2021/2/17 6:57
フタバ図書GIGA広島駅前店 

フタバ図書GIGA広島駅前店 

 書店チェーンのフタバ図書(広島市西区)が金融機関に対し、長年にわたって決算を粉飾していたと説明していることが16日、関係者への取材で分かった。17金融機関から計235億円を借り入れており、不適切な会計処理で負債を膨らませていったとみられる。同社は3月、同名の新会社に事業を譲渡する。

【解説 粉飾決算】巧妙な手口で融資引き出す フタバ図書、強気姿勢・偽決算書…金融機関の審査に甘さも

 借入先は中国地方の金融機関をはじめ、四国、九州の銀行、メガバンク、政府系金融機関など。複数の金融機関が「黒字が続いている決算書を示された」と証言した。フタバ図書は事業再生計画を発表した1月28日の記者会見で、2020年3月期決算の純損益は赤字と説明。近年は赤字傾向が続いていたと明かしていた。

 関係者によると、フタバ図書が融資を依頼する時に使った書類は、既存の借入先の数を実際より少なく書いてあった。債務の規模を小さく見せて、新たな借り入れを得られやすくしていたとみられるという。「粉飾がなければ、負債はここまで膨らまなかった」との見方もあった。

 また複数の関係者は「粉飾が40年続いていたと説明された」と語った。フタバ図書は1月の会見で粉飾について「回答は容赦してほしい」とした。今月には中国新聞の取材に書面で、40年間の粉飾決算を「事実誤認」と回答。金融機関との約束から「これ以上の回答は控える」とした。

 フタバ図書は、広島県が創設したひろしまイノベーション推進機構(中区)のファンドなどが出資する新会社への事業譲渡が決まっている。各金融機関は債権の9割放棄で合意したとみられる。(松本真由子、筒井晴信)

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