地方経済

加速滑らか、制動も体感 マツダのEV「MX―30」記者が試乗

2021/2/17 22:14
試乗したMX―30。エンジンではなくモーターを搭載している

試乗したMX―30。エンジンではなくモーターを搭載している

 マツダが国内発売した初の量産電気自動車(EV)MX―30。モーターだけで駆動するEVは、滑らかな加速や走行時の静かさが特徴とされる。広島市内で試乗してみると、エンジン車に似た運転感覚も味わえた。他のマツダ車とも共通する「人馬一体」の走りがあった。

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 「ギュイーン」。エンジン車とは明らかに異なる音が、走りだした車内に鳴った。広島マツダ宇品本店(南区)で車を借り、向かったのは広島南道路。発進のペダルを踏み込むにつれ、スピーカーから聞こえる音は高まった。

 ▽バッテリー重量感じぬ軽さ

 加速の強弱を表現するため、あえて人工音を出している。通常は車内でモーターの回転音は聞こえず、車速の変化を感じづらい。加えてEVは変速機がなく、速度が滑らかに上がる。加減速を体感しやすいよう工夫したという。独特の音に少し驚いたが、違和感なくハンドルを握れた。

 EVはエンジンブレーキが利かないため、マツダは速度の制御に使うパドルをハンドル裏に2枚配置した。左のパドルを手前に引くと、発進のペダルから足を離した時に強く減速した。右を引くと車速を保ち、すーっと走り続けた。

 MX―30の簡易型ハイブリッド車と乗り比べた。EVは電池を搭載し、最大で約200キロ重い。モーターは「排気量2500ccのガソリン車とほぼ同じトルク」(広島マツダ)といい、重量差は気にならなかった。意外と軽い乗り味が新鮮に感じられた。

 EVの国内市場での割合は1%未満。MX―30は走行距離や価格、充電インフラの現状を考えると購入のハードルは高い。マツダ車の新機軸と言える運転感覚を販売現場でどう伝えるかも、売れ行きを左右しそうだ。(井上龍太郎)


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