地方経済
経営悪化の背景 粉飾「40年」ひた隠し 多角化、融資の口実か【フタバ図書の行方】<上>
3月から新たな会社に事業を譲渡し、再生を目指す書店チェーンのフタバ図書(広島市西区)。235億円まで借り入れが膨らみ、自力での再建を諦めた。経営が悪化し、決算を粉飾した背景とともに新生フタバの行方を関係者の証言などから探る。
「フィットネス事業を30店やる。本業の本屋を復活させたいから」。2019年4月、世良茂雄社長は中国新聞のインタビューで力強く語った。18年10月、62歳で急逝した兄の與志雄(よしお)前社長から家業を受け継ぎ、フィットネスクラブの出店を始めていた。複数の関係者によると、この頃からいくつかの異変が起きた。
【#経済担当】フタバ図書でバイト 誇らしかったあのころ
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