地方経済

マツダ車生産、22年1月開始 トヨタと建設の米工場 コロナ禍でずれ込む

2021/2/26 22:17
マツダとトヨタが米国で建設している新工場

マツダとトヨタが米国で建設している新工場

 マツダがトヨタ自動車と共同で米アラバマ州に建設している新工場でのマツダ車の生産が、2022年1月に始まる見通しとなったことが26日、分かった。21年内の稼働を目指してきたが、新型コロナウイルス禍で準備に支障が生じ、ずれ込んだ。最重要市場である北米での販売底上げを担う新拠点の遅れは、今後の業績に一定の影響を及ぼす恐れがある。

 マツダは既に、生産開始が22年にずれ込む見通しを複数の部品メーカーに伝えた。建屋はほぼ完成し、生産設備の導入も進むが、現場の作業員の感染などが響いた。新工場でマツダは、北米専用の新型スポーツタイプ多目的車(SUV)を造る。幹部は「他に新型車がない時期。業績に影響が出るかもしれない」とみる。トヨタは先行して今年9月にも、自社SUVの生産を始める。

 マツダの20年の米国販売は、国別で最多の約27万9千台。コロナ禍で多くの販売店が一時休業したものの、SUVがけん引し、前年を0・2%上回った。黒を基調とした新世代の販売店を増やし、1台当たりの売価も上がっている。マツダは4日、本業のもうけを示す21年3月期の連結営業損益の予想をゼロに修正し、赤字を回避する見通しを示した。米国での巻き返しが一因となった。

 25年度の米国販売の目標は20年比で1・6倍となる45万台。大幅な成長を狙うため、新工場の役割は大きい。新型SUVについて幹部は「既存の車とは外観を変え、顧客層を広げる」と語る。22年度に売り出す車体の大きいラージ商品群とともに、目標達成の鍵を握る重要な車となる。

 新工場は州北部のハンツビル市で、19年4月に建設を始めた。投資額はマツダとトヨタで計23億1100万ドル(約2450億円)。両社それぞれ年15万台分の生産能力がある。(村上和生) 


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