地方経済

コロナ禍でモデルハウスの見直し広がる 地場メーカー、無人化や1カ所に複数デザイン集約

2021/3/5 22:23
担当者がテレビ画面越しに質問に答えるワウハウスのモデルハウス

担当者がテレビ画面越しに質問に答えるワウハウスのモデルハウス

 地場のハウスメーカーにモデルハウスの見直しが広がっている。現地に営業担当者を置かない「無人化」のほか、各地の住宅展示場を行き来しなくて済むように、1カ所に複数のデザインの家を集めた会社もある。新型コロナウイルスの流行が続く中、人との接触はなるべく減らしたいが、実物は確かめたいという客のニーズに応じている。

 ワウハウス(福山市)は、福山市のモデルハウスを無人にした。客がインターホンを押すと、担当者が遠隔操作でドアを解錠する。客からの質問にはビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、リビングのテレビ越しに応じる。見学は予約制で、他の客と会わないようにした。

 昨年8月に始めた。新型コロナの感染が広がる中でオンラインや仮想現実(VR)を活用した物件見学は広がった。同社はさらに「実物で質感などを確かめたいという声にも応えたい」とする。営業担当者がいると気軽に見学できないという人にも、アピールできるとみている。

 1カ所に8棟のモデルハウスをそろえるのは、トータテハウジング(広島市中区)。4月、広島市佐伯区の分譲団地セントラルシティこころ内で公開する。8棟は、四季を感じる平屋や和モダンなどをテーマにデザインや特徴が異なる。

 これまでは広島県内の複数の展示場を客に巡ってもらう営業スタイルが主流だった。コロナ禍を意識し「さまざまなスタイルの家を集めることで、客の移動や手間を最小限に抑えたい」と説明する。

 国土交通省によると、2020年の新設住宅着工戸数は全国で前年比9・9%減。中国地方は12・9%減った。感染拡大で住宅展示場に人を呼び込めず、商談に結び付けにくかった面がある。トータテハウジングは「ハウスメーカーにとってモデルハウスは客と接点を持つ場。取り組みで少しでも来場しやすくなれば」と期待する。(新本恭子) 


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