地方経済
コロナ禍でバイク脚光 通勤手段やレジャー、40・50代が購入
▽メーカー出荷遅れ・中古値上がり 気をもむ販売業者
中国地方で、バイクの販売が伸びている。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、公共交通機関に代わる通勤手段や「3密」を避けるレジャーとして人気が高まった。二輪免許の取得希望者も増えている。ただ、コロナ禍で各メーカーの出荷が遅れており、販売業者を悩ませている。
バイク販売のライダースショップ広島(広島市中区)は昨秋以降、単月の売り上げが前年同月の約2割増で推移している。昨年3、4月は4割減と落ち込んだが、持ち直した。中でも2人乗りができる原付き2種(排気量51〜125cc)や軽二輪(126〜250cc)が売れている。
加藤松信会長は「バス通勤からの切り替えやソロキャンプ利用など、3密を避ける目的で買い求める客が目立つ」と説明する。点検や修理の依頼を目的に、自宅で保管していたバイクを持ち込む人も多いという。
広島オートバイ販売(中区)は昨年の販売台数が前年より3%増え、過去20年で最多だった。軽二輪や400ccクラスがよく出た。小笠原真社長は「40、50代の購入者が増えた。1人で移動しやすい点で関心を集めている」と話す。1月には新たに輸入車の取り扱いも始めた。
全国軽自動車協会連合会(東京)によると、バイクの販売台数は昨年、特に軽二輪が全国的に伸びた。中国地方も軽二輪が4267台と24%増え、過去10年で最多だった。コロナ禍で国内販売が大きく縮小した自動車とは対照的に、バイクの人気が高まっている。
沼田自動車学校(安佐南区)は、2020年度の普通二輪免許(400ccまで)の入校者が2月末時点で計679人と、前年同期より100人多い。3月は自動車免許の取得を目指す受講生も多く、教習の時間割を工夫して対応する。
一方、販売店では納期が長引いている。ホンダなど国内メーカーが海外生産する商品がコロナ禍で届きにくくなった。ライダースショップ広島の加藤会長は「需要が多くなる時期なのに、いつ正常化するのか見通せない。中古車の仕入れ価格も上がり、商品をそろえにくい」と気をもむ。(井上龍太郎)
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