地方経済

マツダ、商用車の生産から撤退 三輪トラックから90年

2021/4/1 22:50
マツダが生産を終えたBT―50

マツダが生産を終えたBT―50

 マツダは1日、タイ工場で造っていたピックアップトラック「BT―50」の生産を終えたと明らかにした。三輪トラックの発売から約90年間にわたる商用車の生産が国内外で終了した。唯一残る米フォード・モーターとの共同開発車で、両社の協業による商品がなくなった。

 3月31日で生産を終えた。BT―50は初代を2006年に発売。11年発売の2代目を含め計約70万台を売った。マツダが傘下に入っていたフォードと共同開発した車台を使用。タイにあるフォードとの合弁工場オートアライアンス・タイランドで生産してきた。15年にフォードがマツダ株を全て売却した後も、唯一残る開発車だった。

 BT―50の新型モデルは、いすゞ自動車からの相手先ブランドによる生産(OEM)車だ。いすゞのピックアップトラック「D―MAX」をベースに、オーストラリアで20年10月に発売。同国やニュージーランド、タイなどで21年2月までに計5052台を販売した。新型の登場後も、2代目は並行して生産していた。

 マツダの商用車生産は1931年発売の「マツダ号DA型」に始まり、自動車メーカーとしての「創業事業」。国内ではボンゴバンの生産を20年5月に終了し、ボンゴトラックも同8月に終えた。いずれも新型モデルは、ダイハツ工業からのOEM車に切り替えた。安全性能や環境面での規制に対応するのが難しくなっており、経営資源を乗用車に集中させる。

 タイ工場は、小型車のマツダ3やスポーツタイプ多目的車(SUV)CX―30の生産に注力する。(秋吉正哉)

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