地方経済

身近さ演出、家族層狙う アルパーク西棟が22年春新装 スーパーや衣料・カフェ

2021/4/8 23:01
アルパーク西棟

アルパーク西棟

 ▽競合店密集 どう独自色

 2023年春に、全面リニューアルオープンする方針が8日分かった商業施設アルパーク(広島市西区)。昨年1月に百貨店の天満屋アルパーク店が閉店して以降、テナント数を大きく減らしていたが再生に向けて動きだす。ただ周辺では商業施設の出店が相次ぎ、競争はいっそう激しくなっている。勝ち残るには従来のアルパークとも、競合する商業施設とも違う特徴が必要になる。

 「ワンフロアが広く、建物全体を1社で使い切るだけのテナントは国内にほぼいない」。全館閉鎖が続く西棟について、運営する大和ハウス工業(大阪市)の幹部はこう語る。天満屋は1〜4階の延べ約4万平方メートルの売り場を使っていた。リニューアルでは約40の区画に分ける。地元の不動産業者からも「施設が大きく、後継探しが難しい」との見方が出ていた。

 22年春の開業を目指す新しい西棟は、量販店3店とスーパー、アミューズメント施設の計5店を集客の柱と位置付ける。大和ハウスは東棟の改修でもレイアウトを変える方針。スーパーなど進出の検討を具体的に進める事業者も少なくなく、他の入居テナントなどへの関心が高まっている。

 しかし、アルパーク周辺の競争環境は厳しさを増している。15年以降、ゆめタウン廿日市(廿日市市)レクト(西区)ジ・アウトレット広島(佐伯区)の開業が相次ぎ、天満屋撤退の一因になった。

 さらに近くではスーパーのハローズ草津新町店が今月9日に、ダイレックス広島商工センター店(仮称)が10月に開店する。ジ・アウトレット広島も21年中の増床を計画。売り場面積が約6千平方メートル、店舗が約30店増える。

 大和ハウスも差異化を意識している。従来は百貨店を中核に比較的高価な商品を扱い、週末を中心に広域からの集客を目指していた。リニューアル後は、日常の買い物に使ってもらう地域密着のショッピングセンターにする。生活雑貨や衣料の店、カフェなどを誘致。主要な客層も30〜50代のファミリー層へと若返りを図る。

 地元では、施設再生へ期待は大きい。近くで飲食店を営む大崎博臣さん(38)は、週末にはアルパークの客が食事に来ていた過去を振り返る。「最近は来てくれる買い物客も減った。地元のにぎわい復活のためにも、人が集まる新鮮な施設ができてほしい」と願っていた。(筒井晴信)

【関連記事】
アルパーク西棟が22年春再開 東棟も23年春新装へ


この記事の写真

上記の写真をクリックすると拡大して表示されます。

  • 前の記事へ
  • 次の記事へ

 あなたにおすすめの記事

同じ日の経済ニュースの記事
一覧