地方経済

コロナ禍に脚光、味な販売機 かきフライ/ホルモン/マニキュア

2021/4/13 22:44
かきフライなどを扱うファームスズキの自販機=広島市中区(撮影・高橋洋史)

かきフライなどを扱うファームスズキの自販機=広島市中区(撮影・高橋洋史)

 ユニークな商品を扱う販売機が中国地方に次々と登場している。かきフライ、ホルモン、マニキュアと意外性が話題を呼び、消費者の心をつかんでいる。新型コロナウイルス禍が長引く中で「非接触」や「巣ごもり需要」も追い風となっている。

 ▽非接触や巣ごもり追い風

 かきフライ販売機は、広島市中区にある地元名産品店の長崎屋にある。カキ養殖会社のファームスズキ(広島県大崎上島町)が1月に設置した。地下海水を使い水質管理を徹底したカキのフライで、急速冷凍している。4個入り1200円。併設の電子レンジで温め、その場で食べられる。

 インターネットや卸業者を通じてカキを国内外へ売る同社が、直接販売を増やそうと自販機を開発した。養殖風景もモニターで紹介する。鈴木隆社長は「味や品質に自信がある。非接触のニーズもあり、売り上げは月20万〜30万円で右肩上がり」と手応えを示す。自社で養殖した冷凍生がき(3個、1200円)、車エビ(2匹、同)も扱う。

 ホルモン販売機は、食肉卸の金川食品(岡山市北区)の本社事務所にある。1人前約120グラムを300円で売り、国産牛の小腸やミノなど8種類の部位をランダムに出す。設置した2019年は週1、2個しか売れなかった。昨春のコロナ禍以降に注目が高まり今では週40〜50個になった。

 事務所の窓に取り付けた手作り看板に現金を入れると、事務所内のスタッフが冷凍庫の商品を取って受け取り口に置く仕組み。金川昌成取締役は「自粛ムードが続く中、ばからしいけど面白いと感じる人がいればうれしい」と語る。

 商業施設レクト(広島市西区)のネイルサロン、イツカキットデザインが昨夏に設けた販売機はネイル用品を扱う。対面サービスの需要が減り、物販に力を入れようと導入した。自宅で過ごす人が増える中「気分転換で家でマニキュアを楽しむ女性が多い」と舩木いつか代表。月150本以上売れたこともあるという。

 フランスブランドのネイルマティックの約50種類を扱う。価格は1320円の子ども用マニキュアから、成人用3本セットの6270円まで。販売機はフランスから輸入。日本円が使えず、会計はレジでする。舩木代表は「指先のおしゃれが身近になるお手伝いをしたい」と話す。(小川満久)

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  • 国産牛ホルモンを売る金川食品の販売機(岡山市北区)
  • 約50種類のネイル用品が並ぶイツカキットデザインの販売機(西区)

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