地方経済

アニメの力で客層開拓 ボール・ネクタイ・フォーク…コラボ商品続々

2021/4/21 22:10
ドラえもんをあしらったボールなどを紹介するミカサの佐伯社長

ドラえもんをあしらったボールなどを紹介するミカサの佐伯社長

 ▽知名度アップにも一役

 中国地方の企業が、アニメや漫画とのコラボ商品を続々と売り出している。作品のファンの購買意欲を刺激するだけではなく、話題性のある商品で知名度を上げたり、自社への親近感を抱かせたりする狙いがある。新たな客層の開拓にもつなげている。

 競技用ボールなど製造のミカサ(広島市安佐北区)は、バレーボール部を舞台にした人気アニメ「ハイキュー!!」とコラボしたバッグを2014年に発売したのを手始めに、幅広いグッズを生み出してきた。「ドラえもん」や「ハローキティ」などをあしらったボールも販売。佐伯祐二社長は「自社製品を身近に感じてもらい、顧客の裾野を広げたい」と狙いを話す。

 中でもヒットしたのは、「機動戦士ガンダム」に登場する球状のロボット「ハロ」をかたどったボールだ。2019年8月の発売直後は売り切れる人気を得た。1個4180円。オンラインショップの定番商品になっている。

 スーツ販売のはるやま商事(岡山市北区)は3月、人気キャラクター「ミニオン」をデザインしたネクタイを発売した。8種類を用意し1本2189円。「パーフェクトスーツファクトリー」の店で扱っている。

 同社は15年以降、約30のアニメやゲームの商品を手掛けた。目立たない部分にキャラクターを取り入れ、気分を高めてもらう狙いがあった。当初は男性客が中心。近年は贈り物に選ぶ女性も増えた。「客層が広がった」とみる。

 精密部品製造でねじなどの製造を主力にするキャステム(福山市)は18年から、漫画「キン肉マン」で描かれるマスクなどを鋳造で再現している。「多くの人に自社の技術を伝えたい」と、これまでに10点を開発。昨年12月には人気キャラクターの腕をベースにしたベアークローフォーク(3520円)を発売し、500点を超える注文が入った。「売り上げ増につながっている」と手応えを示す。(口元惇矢、筒井晴信)


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  • キャステムが作ったベアークローフォーク
  • はるやま商事が発売したミニオンをあしらったネクタイ=(c)UCSLLC

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