地方経済

広島のホテル、GWは近隣から集客 コロナ「第4波」で予約低調【コロナ危機 苦境を越える】

2021/4/22 22:02
スポーツトレーナー(右)とウオーキングコースの打ち合わせをするグランドプリンスホテル広島の従業員

スポーツトレーナー(右)とウオーキングコースの打ち合わせをするグランドプリンスホテル広島の従業員

 ▽屋外イベントや個室で食事

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、広島県内のホテルがゴールデンウイーク(GW)の集客に工夫を凝らしている。「第4波」の様相が強まり、予約が低調になった。キャンセルの動きもある。3密にならない屋外イベントを企画したり、食事の会場を個室に切り替えたりして、近場からの客の呼び込みに力を入れている。

 グランドプリンスホテル広島(広島市南区)は、ウオーキング講座を初めて企画した。宿泊客を対象に5月3、5日の朝、無料で開く。参加者は正しい姿勢などをスポーツトレーナーに教わり、周辺の海辺約3キロをごみを拾いながら歩く。

 例年のGWは満室となる同ホテル。今年の宿泊予約は2割にとどまる。昨年は政府の緊急事態宣言を受けて4月下旬から6月末まで休業していた。コロナ禍で迎える2年目のGWも、苦境から完全には抜け出せていない。「瀬戸内海に面する近場のリゾートとして再認識してもらいたい」とし、ヨガやストレッチ講座など館内の滞在時間を充実させる企画も用意している。

 感染の収束が見通せない中、今年のGWの旅行予約は盛り上がりを欠いた。さらに政府は東京都や大阪府などに緊急事態を宣言する予定。旅行会社たびまちゲート広島(中区)には予約のキャンセルが相次いでいる。特に団体客向けが低調。個人客も自家用車で行ける近場や山間部の温泉などを選んでいるという。

 大崎上島(大崎上島町)にあるホテル清風館は、客が少ない日は休業日を設けている。4月は3日間休む。密集を避けるため宿泊できる部屋を半分に減らした。GW中は空いた部屋を個室での食事に使ってもらうようにする。

 行元勇介副支配人は「いつ利用が戻るのか先が読めない」と厳しい見方を示す。一方で「島にホテルがあり、密が避けられるイメージがあるからか連休中は思ったより予約が入った。感染対策を徹底し、コロナ禍に合わせた営業を続けたい」と話した。(森岡恭子) 


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