地方経済

マツダ、1万台減産へ 4月の国内生産、半導体が不足

2021/4/23 22:15
マツダ本社

マツダ本社

 世界的な半導体不足を受け、マツダが今月の国内生産を当初の計画から約1万台減らす見通しであることが23日、分かった。三菱自動車も同日、国内外の工場で5月に減産すると明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う需要縮小からの回復を目指す自動車メーカーにとって、厳しい状況が続いている。

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 複数の関係者によると、マツダは3月にまとめた計画で、本社宇品(広島市南区)防府(防府市)の両工場の4月の生産台数を計約7万8千台としていた。この計画から約1万台を減らす見通しと5月以降に挽回生産する方針を23日までに部品メーカーなどへ伝えた。サプライチェーン(供給網)の半導体の在庫がなくなって操業が止まらないよう、残業の削減などで生産ペースを調整している。

 半導体は、コロナ禍での在宅勤務の拡大や第5世代(5G)移動通信システムの普及による電子機器の需要増で、不足が深刻となっている。マツダは2月の減産を「国内外で約6千台」と説明。3月以降は公表していない。半導体不足が解消する見込みはなく、5月も生産の調整が必要になる見通しとなっている。

 関係者によると5月までの減産には、半導体大手ルネサスエレクトロニクスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)で3月に起きた火災の影響は含まれていない。那珂工場の生産は今月17日に再開したが、ルネサスは火災前の出荷量に戻るのは7月上旬とする。市場の在庫は減っており、6月以降の需給も厳しい。

 半導体不足の影響は、他の自動車メーカーにも広がっている。三菱自は、水島製作所(倉敷市)を含む国内2工場とタイの工場で5月に1万6千台規模の減産をする。3月は4千台、4月は7500台を減産している。SUBARU(スバル)も工場を一時停止している。(秋吉正哉)

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