地方経済

中電単独、7年ぶり赤字 21年3月期、今冬の需給逼迫響く

2021/4/28 23:09

 中国電力は28日、単独の純損益が7年ぶりの赤字となった2021年3月期決算を発表した。純損失は53億円で、連結純利益も145億6400万円と前年より83・8%減った。今冬の寒波による電力の需給逼迫(ひっぱく)で燃料費や電力の調達コストがかさみ、取引先の新電力が経営破綻するなど採算が悪化した。

 連結の純利益が減るのは2年ぶり。3月16日の時点で純利益200億円を見込んでいた。送配電子会社の中国電力ネットワーク(中電NW、広島市中区)と取引のある新電力F―Power(エフパワー、東京)が同30日に東京地裁から会社更生手続きの開始決定を受け、貸し倒れに備えた特別損失が発生した。

 帝国データバンクによると、中電NWの債権は約94億円。他の数社分の債権も含めて計上した特別損失は114億円に膨らんだ。

 連結売上高は1兆3074億9800万円で3・0%減り、2年連続の減収。新型コロナウイルスの影響で工場向けなどの販売電力量が減った。

 22年3月期の連結業績は島根原発2号機(松江市)が稼働しない前提で公表した。新たな会計基準の影響で、売上高9700億円と減収を予想。従来の基準では横ばいになる。特別損失がなくなり、純利益は150億円と増益を見込む。(榎本直樹) 

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