地方経済

マツダ、期間従業員を募集 1年半ぶり、生産体制回復へ

2021/6/1 23:02
マツダ本社

マツダ本社

 マツダは1日、期間従業員の募集を約1年半ぶりに再開した。米中貿易摩擦の影響で止めた2019年11月以来の採用で、本年度は約500人を集める。新型コロナウイルスの流行で落ち込んだ需要の回復を見通し、工場の人員を確保する。21年3月期の純損益が9年ぶりの赤字となったマツダが、コロナ禍前の生産体制への復帰に動き始めた。地域の雇用情勢の改善にもつながりそうだ。

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 マツダは、主に広島県内からの応募を想定。新型コロナの感染拡大を防ぐため、面接や実技試験は初めて全てオンラインで実施する。待遇は19年の募集停止前と同水準。この日、本社宇品工場(広島市南区)で働く従業員の募集をホームページなどで始めた。

 マツダによると3月末時点の期間従業員は、防府工場(防府市)を含めて538人。製造現場を派遣従業員から切り替えた09年度以降で最も少なく、スポーツタイプ多目的車(SUV)の好調な販売などでピークだった14年度末の1781人の3割になっていた。

 マツダの期間従業員は18年度末まで1500人を超える規模だった。米中貿易摩擦に伴う国内生産の縮小で19年11月に新規採用を停止。その後もコロナ禍による減産もあって募集を止めたままだった。

 マツダは本年度の世界販売を19年度と同水準の141万台と見通す。「半導体不足の影響もあるが、生産は前年より増える。地域の雇用にも貢献したい」と説明している。(秋吉正哉) 

 <クリック>期間従業員 企業が就労期間を限定して直接雇用する従業員。多くの自動車メーカーが工場に配属している。マツダでは本社宇品、防府両工場で鋳造やエンジンなどの組み立て、部品の取り付け、塗装、検査に携わっている。製造現場は、雇い止めが社会問題となったリーマン・ショック後の2009年に派遣従業員から切り替えた。契約は6カ月ごとに更新し、最長で約3年。


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