地方経済

残る第1高炉、29日休止 稼働約60年、午前4時に送風停止【日鉄呉地区 製鉄所閉鎖】<動画>

2021/9/16 23:00

 日本製鉄(日鉄、東京)が瀬戸内製鉄所呉地区(呉市)の中核設備である高炉を29日に止める方針を固めたことが16日、分かった。日鉄は2023年9月末をめどに同地区を閉鎖する方針で、再稼働はしないとみられる。1962年、中国地方で初めてともった高炉の火は約60年を経て消える。

 同地区の高炉全2基のうち、第2高炉は昨年2月に休止しており、今回止めるのは第1高炉。複数の関係者によると、今月29日午前4時に高炉への送風を停止する指示が出た。中国新聞の取材に日鉄総務部広報センターは「休止時期が9月末という以上は答えられない」としている。

 同地区の高炉は、前身の日新製鋼呉工場で62年6月1日、初めて火入れした。工場は製鉄所に改称し、66年に第2高炉が稼働。改修を重ねて容積を拡大し、ピークの07年の粗鋼生産量は348万トンだった。

 同地区では協力、関連会社を含め約3千人が働き、高炉休止でその半数の職が失われる見通し。日鉄は広島県外への配置転換で雇用を守る方針だが、地元に残る希望を持つ社員や、仕事がなくなる協力会社などの従業員は再就職活動に奔走している。(東谷和平)

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